2021年5月21日金曜日

Bach100: 「天の王よ、よくぞ来ませり」BWV182 楽師長昇進後初のカンタータ ♪

「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》プロジェクト、バッハの有名な教会カンタータの 8曲目は、BWV182「天の王よ、よくぞ来ませり」(Himmelskönig, sei willkommen)。

聴こうと思っていた教会カンタータ(一番有名と思われる)8曲(↓)の最後である。



BWV182 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia


このカンタータは教会暦でいうと「棕櫚の日曜日(枝の日曜日)」のためのもの。

「棕櫚の日曜日」というのは、イエスが「平和の王」としてエルサレムに入った日を指す。教会暦では、その週の金曜日を受難日、次の日曜日を復活祭としている。

バッハは 1714年(29歳)に、ヴァイマールで宮廷オルガニストから楽師長(宮廷楽団のコンサートマスター)に昇進する。楽師長の仕事の一つに毎月 1曲ずつカンタータを作曲するというのがあったが、この曲はその最初の作品である。初演は 1714年3月25日。

以上、出典は下記。



曲の構成は次のようになっている。

イエスがロバにまたがってエルサレムに入城するという、のどかな雰囲気で始まるが、一週間後の「受難」についても歌われるので、3つのアリアは少し暗い感じになっている。最後の合唱で「いざゆかん 喜びの国 サレムに」と明るさが戻る。

  1. ソナタ
  2. 合唱: Himmelskönig, sei willkommen
  3. レチタティーヴォ (bass): Siehe, ich komme, im Buch ist von mir geschrieben
  4. アリア (bass): Starkes Lieben
  5. アリア (alto): Leget euch dem Heiland unter
  6. アリア (tenor): Jesu, laß durch Wohl und Weh
  7. コラール: Jesu, deine Passion ist mir lauter Freude
  8. 合唱: So lasset uns gehen in Salem der Freuden


聴いたのはバッハ財団の演奏(↓)。指揮はJ.S.バッハ財団の芸術監督を勤めるルドルフ・ルッツ(Rudolf Lutz、スイス、1951〜)。1曲目ののどかなソナタがいい。


ピアノ編曲版は、編曲者不詳の「ソナタ」(↓)しか見つからなかった。



この音源の元は下記 CD のようだが、バッハの作品のピアノ編曲版がたくさん(CD 3枚)入っているようなので、あとで聴いてみようと思っている ♪

0 件のコメント: