今は「教会カンタータ」を聴こうと思っているのだが、200曲もある中からどうやって選ぶか悩んだ結果、ピアノ曲に編曲されている有名な曲が含まれる作品を選ぶことにした。
ところが、調べてみるとこれがまた沢山あって…(^^;)。
一番情報が充実していると思われるのは "Bach Cantatas Website" のページ。
…で、なかなかいいページを見つけた ♪ と思ったのだが、ピアノ曲に編曲されたものだけでも実に沢山の作品があるようだ。連弾や 2台ピアノのための作品や、モチーフを元に（インスパイアされて）作曲されたものなども含まれてはいるのだが…。
教会カンタータ（Sacred Cantatas BWV 1-200）で、ピアノ編曲があるものは下記。
BWV 1, 3, 4, 8, 10, 12, 15, 18, 21, 22, 24, 26, 28, 29, 30, 31, 32, 34, 35, 36, 38, 39, 40, 42, 44, 49, 59, 62, 68, 73, 75, 78, 80, 82, 85, 92, 94, 97, 99, 100, 101, 106, 122, 126, 127, 129, 130, 132, 137, 140, 141, 142, 147, 150, 151, 154, 155, 156, 159, 167, 169, 173a, 182, 198
多すぎて数える気にもならない…(^^;)。
一番ピアノ編曲が多いのは BWV147 の第10曲「主よ、人の望みの喜びよ」で、2番目が BWV68 の第2曲アリア "Mein glaubiges Herze"。
最初に BWV147 を選んだのは正解だったようだ…(^^)♪
その他、比較的多いのが BWV 22, 29, 106, 140, 156。
ちなみに、世俗カンタータ（Secular Cantatas BWV 201-224）で、ピアノ編曲があるのは BWV 201, 202, 203, 208, 209, 212 で、一番多いのが BWV 208 第9曲のアリア。
仕方ないので、以前見つけたこの記事（↓）に頼ることにした。
どのカンタータを聴くべきかにズバリ答えてくれている（↓）。
「まず一般に評価が高く、よく演奏される曲は昔から決まっています。１２、２１、８０、８２、 １０６、 １４０、１４７、１８２番は誰しもが認めるナンバーで、４、６１、７８番を加える場合もあり、さらに５７、今は世俗カンタータに分類される１９８、そして １９９番も入れるべきかもしれません。５１や５６も人気があります」
この最初の 8曲「12、21、80、82、106、140、147、182」にしようと思う。この 8曲にはピアノ編曲も存在するようだし…。
それと、途中で思い出した『バッハ=ケンプ ピアノのための10の編曲』には、カンタータからの編曲が 2曲含まれていて、一つは BWV29 なので、気が向いたらこれも加えようと思う。
これ（↓）はケンプ自身が弾いているピアノ版 BWV29 のシンフォニア。「神よあなたに感謝を捧げます」というタイトルになっている。
実は、2018年にこの曲を練習してかなり苦戦したことも思い出した…(^^;)。
もう 1曲は「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえる」という曲で、コラール前奏曲（BWV645）からの編曲ということになっているが、このコラールは BWV140 のカンタータで使われている。
ピアノ編曲版の YouTube 音源をざっと探して聴いてみた。演奏がないものも結構ある。丸つき数字①などは「第◯曲」を示す。
BWV12：①Sinfonia
ピアノソロのいい編曲（演奏）は見つからなかった。オーボエとピアノの編曲が良かった ♪
他に、バッハのモチーフを使ったリストの「前奏曲『泣き、嘆き、悲しみ、おののき』 S.179」という曲もあった。
BWV21：③Aria "Seufzer, Tränen, Kummer"
BWV80：コラール20番
これはピアノ編曲というよりも、バッハが BWV80 に取り込んだ「神はわがやぐら」のピアノ演奏。
BWV82：①Aria "Ich habe genug"
Ramin Bahrami による編曲。
BWV106：①Sonatina
György Kurtág が連弾曲に編曲したもの。奥様との演奏。
Jacques Erdos という人の編曲版。
BWV140：④Chorale "Zion hört die Wächter singen"
コラール「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえる」（BWV645）をピアノ編曲したもの。ケンプ自身の演奏。
BWV147：⑩コラール
BWV182：①Sonata
"Bach Cantatas Website" のページには Hiroyuki Tanaka 編曲というのが載っているのだが、この音源（↓）では作者不詳となっている。別のものかも知れない。
おまけ。いろいろ調べている中で、サン＝サーンスの「J.S.バッハ作品のピアノ編曲集」第1集・第2集というのがあることを発見した。
内容は下記の通り。カンタータからの編曲もいくつかあるが、調べるのに疲れたので今回は BWV29 の序曲（シンフォニア）を聴いただけで終了とした…(^^;)。
J.S.バッハ作品のピアノ編曲集 第1集
- 序曲 ～ カンタータ 第29番より
- アダージョ ～ カンタータ 第3番より
- アンダンティーノ ～ カンタータ 第8番より
- ブーレ ～ パルティータ 第1番 ロ短調 BWV.1002より
- アンダンテ ～ ソナタ 第2番 イ短調 BWV.1003
- プレスト ～ カンタータ 第35番より
J.S.バッハ作品のピアノ編曲集 第2集
- 序奏とアリア ～ カンタータ 第15番より
- フーガ ～ソナタ 第3番 ハ長調 BWV.1005より
- ラルゴ ～ ソナタ 第3番 ハ長調 BWV.1005より
- レシタティーフとエア ～ カンタータ 第30番より
- ガヴォット ～ パルティータ 第3番 ホ長調 BWV.1006
- アリア ～ カンタータ 第36番より
- 合唱 ～ カンタータ 第30番より
【関連記事】
《Bach100: 教会カンタータ「主よ、人の望みの喜びよ」の原曲 BWV147》
《2021年 My Piano Life の目標：幅を広げる ♪》
2 件のコメント:
ぴあさん、こんにちは。先日のWorld Piano DayのストリーミングでもLang LangとTorifonovがバッハのピアノ編曲弾いてましたよね。どちらもすごく素敵でした。編曲ものはまだ弾いてみたことがないのですが、興味津々です。
Gari さん、こんにちは♪
バッハの編曲ものは割と好きです。でも、難しいものが多いかも知れません。以前、ケンプ編曲の楽譜を買ったのですが、なかなか手強かったです…(^^;)。
World Piano Day、良かったですね ♪ リシエツキのショパンは聴きごたえがありました。キリル・ゲルシュタインの3つの小曲もミニリサイタルのようで素敵でした。ブッフビンダーも楽しかったです ♪ などなど…(^^)。こういう動画は永久保存（公開）にしてくれると嬉しいのですが…。
コメントを投稿