2021年5月7日金曜日

エリザベート王妃コンクールでお気に入りピアニストを探す ♪ 1st Round

エリザベート王妃国際音楽コンクールの第1ラウンドのアーカイブ音源が順次アップされているので、少しずつ聴いている。好みのピアニストを探すのが楽しい ♪

すべて聴くのは時間がかかるので、少し聴いてみて「ちょっといいかも ♪」と思ったら全曲を聴くというスタイルなので、1曲目に調子の出なかったピアニストは見(聴き)逃しているかもしれないが…(^^;)。




なお、公式サイト(↓)の通信容量はあまり大きくないようで、スマホでは動画がいつまで経っても始まらない…。そういう場合には "Audio"(音だけ)で聴くことをお勧めする。

パソコンでは大丈夫なのだが(再生されるまでに少し時間がかかる)…(^^;)? 



一昨日は最初の 17人を聴いた(→《ルービンシュタイン 2位 桑原さん、モントリオール Finalist 千葉さん、エリザベートは?》)のだが、この 2日間でその次の 21人を聴いた。

21人は、2日目の最後の組から昨日 4日目の最初の組まで、コンペチタの名前で言うと、Se-Hyeong Yoo から Aidan Mikdad まで。昨日の最後の組(Hyuk Lee など 4人)の音源はまだアップされていない(5月7日 16:30現在)。

最初の 17人で私が興味を持ったのは、フランスの Rodolphe Menguy とロシアの Daria Parkhomenko の 2人だけだったのだが、今回は 5人ほどいい感じのピアニストがいた ♪


まず、注目していた日本人二人だが、務川慧悟くんはなかなか良かったと思う。

ハイドンのソナタ(Hob. XVI:49)がちょっと独特な解釈で面白かった ♪ 何というのか、流れるようなふくよかな「フランス風・ロマン派風」とでも言うのか? ときどき見せる微妙なルバートもいい感じに聴こえた。ただ、これは好みが分かれるかも…。

それと、ドビュッシーのエチュード「花火」は見事だったと思う。さすがフランス物が得意な務川くんという感じ…(^^)♪

一方の阪田知樹くんは、全体に精彩を欠いている感じで、ちょっと期待外れ…かも。

あと、Sergei Redkin も何となくただ弾いている印象が強く、チャイコフスキーコンクール3位の実力はあまり感じられなかった。


他に、初めて聞く名前で「いいかも ♪」と思った 4人を、何となくの第一感で気に入った順に並べてみる。


まずは、トルコの Salih Can Gevrek(1992〜)。全体的に音楽的な演奏をする。ピアノの音もきれいなのだが、ただ強い音がややうるさく感じられるときもある。

最初にショパンの「華麗なる変奏曲 op. 12」を弾いたのだが、これがいい感じだった。あまり聴き覚えのない曲だったが、曲としても好きかも知れない ♪

ベートーヴェンのソナタ第2番も割と好きな演奏だったが、やや優しい感じで、もう少し力強さがあってもいいかも…。

リストとスクリャービンはまぁ、普通かな…?


それから、中国の Xiaolu Zang(1999〜)。

ハイドンのソナタ(Hob. XVI:50)は、美しい音で、演奏もキレがいい感じで好印象。スクリャービンのソナタ第4番も音の粒立ちがよく、雰囲気もあって好きな演奏だった。

ただ、ショパンとラフマニノフのエチュードは今ひとつ面白くなく、曲によって印象がかなり変わってしまうのがやや不思議…?


次の二人、オランダの Aidan Mikdad(2001〜)と韓国の Se-Hyeong Yoo(1990〜)は、最初の曲、ベートーヴェンのソナタ第8番とモーツァルトのソナタ K.330 がそれぞれに「普通に?上手い」くらいで、次の曲を聴くかどうか迷ったのだが…。

Aidan Mikdad は 続くリストのエチュード(鬼火)とリゲティのエチュード(虹)がとてもいい感じで、 Se-Hyeong Yoo は 2曲目のスクリャービンのワルツ op.38 が良かったので、二人ともお気に入り候補に残すことにした。

他のピアニストもそうだと思うが、得意な曲とそうでもない曲はそれぞれにあるのだと思う。そういう意味では、コンクールにどの曲を持ってくるかは重要な問題だ。まぁ、みんな一番得意な曲を持って来ているのだろうが…(^^;)。


第1ラウンドは、もともと気になるピアニストだけ聴くつもりだったのだが、ここまで来たら全員、あと 20人聴いてみようと思っている。

残りのピアニストで名前を知っているのは、2018年浜松国際ピアノコンクールで3位入賞のイ・ヒョク(Hyuk Lee)くんだけだが、今日の感じではまだまだ面白いピアニストがいるかもしれない…(^^)♪



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