2021年5月15日土曜日

エリザベート王妃コンクール/Semifinal後半は Aidan Mikdad ♪!

エリザベート王妃コンクール(ピアノ部門)のセミファイナル、後半の 6人も全員聴いてから記事を書くつもりだったが、注目している 3人の音源が上がっていたので聴いてしまった。

3人ともそれぞれに持ち味を出して、良かったのかな…と思ったが、私の一押しはオランダの 19歳、Aidan Mikdad(読み方が分からん…(^^;)…)♪




務川慧悟くんのリサイタルはまずまずという印象。

"Nocturne" は今ひとつ説得力がない感じ。ラモーの「ガヴォットと6つのドゥーブル」は初めて聴く曲だがきれいな曲で、演奏もいい感じ ♪ …なのだが、コンクールでの演奏だと思うとやや物足りない気もする。

ラフマニノフの「コレルリ変奏曲」も悪くはないのだが、何となくぎこちなさを感じた。もっと歌っていいのでは?…と思った。ショスタコーヴィッチの「プレリュードとフーガ」は音色・タッチが素晴らしくてとても好きな演奏だった。

モーツァルトのコンチェルト(K.595)の方は、ちょっと元気がないのかな?という印象を受けた。音の鳴りが弱くてオーケストラにやや押され気味な感じだった。


Sergei Redkin(セルゲイ・レーディキン)のリサイタルではドビュッシーが良かった。

シューベルトの「さすらい人幻想曲」 は達者に弾いているという感じはするが、何というかシューベルトの雰囲気が出ておらず、個人的にはあまり好きではなかった。

"Nocturne" はわりと良く、マルセル田所に次ぐ演奏だと感じた。

ドビュッシーの「レントより遅く」は、練習したことのある曲なので自分なりのイメージを持ってしまっているのだが、割と私のイメージに近く好感が持てた。

ドビュッシー「喜びの島」も最後の盛り上がるところがややうるさいのを除けば、割といいと思った。…のだが、この曲を弾いたことのあるウチのカミさんからは色々とダメ出しがあって…(^^;)。聴く人によって感じ方は違うものだ…と改めて思った。

モーツァルトのコンチェルト(K.453)もなかなか良かった ♪


Aidan Mikdad は全体的に私の好みかも知れない ♪

まず、"Nocturne" が良かった。音量をやや抑え気味にして、割とくっきりしたタッチで音楽を構成していく。これまで聴いた中で一番「音楽」を感じる演奏だった ♪

スクリャービンの 2曲(幻想ソナタと左手のための夜想曲)は両方とも雰囲気があって、いい感じの演奏だった。

リストの「ダンテを読んで」も一般的な演奏からするとやや音量が抑え気味かも知れない。でも、私の好みからするとこの位がちょうどよい。音色の美しさもこの方が際立つような気がする。派手なリストが好きな人には物足りないかも知れないが…(^^;)?

そして、一番気に入ったのがモーツァルトのコンチェルト(K.453)。クリアで艶のある音で、表情豊かにモーツァルトの世界を展開していく。オーケストラとのアンサンブルもいい感じ ♪

私のお気に入りピアニスト候補に入れておこう…(^^)♪ ちなみに「音量抑え気味」と 2回も書いているが、ピアノの音はしっかり芯のある響く音が出ていることを補足しておく。


「後半」という意味では、あと 3人(Dmitry Sin、Jonathan Fournel、Yuki Yoshimi)いるのだが、第1ラウンドの演奏があまり好みではなかったので、とりあえず「後半は…」というタイトルにしてしまった。

残りの 3人の中に素晴らしい演奏(セミファイナル)をしたピアニストがいる可能性もあるので、その場合にはあとで修正記事を出すことになるだろう…(^^;)。


…ということで、現時点で、個人的にファイナルに進んでほしいピアニストは次の 4人になるのかな? 日本人ということでは、阪田知樹くんにも進んでもらいたいが…。

Aidan Mikdad, 19, Netherlands
Marcel Tadokoro, 27, France
Keigo Mukawa, 28, Japan
Sergei Redkin, 29, Russia


あと、個人的にはそれほど好みではないが、韓国の Su Yeon Kim もファイナルには残りそうな気がしている。モントリオール国際音楽コンクールでは優勝しているし…。

ちなみに、千葉遥一郎くんは 2位入賞 ♪ おめでとう!

1位: Su Yeon KIM (South Korea, 1994-)
2位: Yoichiro CHIBA (Japan, 1997-)
3位: Dimitri MALIGNAN (France, 1998-)



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