このサイトは 2023年夏頃からリンク切れになっているので、下記に "web.archive.org" にある「アーカイヴ」へのリンクを貼っておく。また、難易度に関する Q&A の内容と、ツェルニーの練習曲集などの難易度を文末に転記しておく。
✏️あるピアニストの一生(アーカイヴ)
以下に、私が勝手に分けている「最上級/上級/中級/初級上」の区分と、各難易度レベルに含まれる代表的な曲を示す。
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Q3.難易度には何か基準があるのでしょうか。
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最上級:28〜24
※一覧はこちら➡️《難易度別ピアノ曲(最上級)》難易度 | 代表的なピアノ曲 |
28 | シューベルト:さすらい人幻想曲 ショパン:ソナタ No.2, 3、バラード No.4 |
27 | ショパン:バラード No.1, 3 ラヴェル:水の戯れ |
26 | ショパン:ノクターン No.13、バラード No.2 ベートーヴェン:ソナタ No.26, 28, 30, 31 |
25 | シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 op.6 ドビュッシー:喜びの島 |
24 | シューマン:アベッグ変奏曲 op.1 ラヴェル:ソナチネ |
上級:23〜19
※一覧はこちら➡️《難易度別ピアノ曲(上級)》難易度 | 代表的なピアノ曲 |
23 | シューマン:パピヨン op.2 ベートーヴェン:ソナタ No.17(テンペスト), No.24(テレーゼ) |
22 | シューベルト:ソナタ No.13(D664/ Op.120) ベートーヴェン:ソナタ No.8(悲壮) |
21 | ドビュッシー:前奏曲集 第1集〈10 沈める寺〉 リスト:コンソレーション No.6 |
20 | シューマン:森の情景 op.82-8〈狩の歌〉 ドビュッシー:ベルガマスク組曲〈2 メヌエット〉〈4 パスピエ〉 |
19 | ドビュッシー:ベルガマスク組曲〈3 月の光〉 ラヴェル:クープランの墓〈3 フォルレーン〉 |
中級:18〜13
※一覧はこちら➡️《難易度別ピアノ曲(中級)》難易度 | 代表的なピアノ曲 |
18 | ドビュッシー:子供の領分〈グラドゥス・アド・パルナッスム博士〉 リスト:愛の夢 No.2 |
17 | シューマン:幻想小曲集 op.12-1〈夕べに〉 ドビュッシー:子供の領分〈ゴリウォーグのケークウォーク〉 |
16 | シューマン:幻想小曲集 op.12-3〈なぜ〉 ドビュッシー:子供の領分〈人形へのセレナード〉 |
15 | シューベルト:楽興の時 op.94-2/3/6 ドビュッシー:アラベスク No.1、前奏曲集〈亜麻色の髪の乙女〉 |
14 | ドビュッシー:子供の領分〈象の子守歌〉 モーツァルト:ソナタ K.545 |
13 | ドビュッシー:子供の領分〈小さな羊飼い〉 ベートーヴェン:エリーゼのために |
初級上:12〜10
※一覧はこちら➡️《難易度別ピアノ曲(初級上)》難易度 | 代表的なピアノ曲 |
12 | シューマン:子供の情景 op.15-13〈詩人のお話〉 チャイコフスキー:四季 op.37 bis-3〈雲雀の歌〉 |
11 | シューマン:子供の情景 op.15-1〈異国から〉 プロコフィエフ:こどものための音楽 op.65-1〈朝〉 |
10 | シューマン:こどものためのアルバム op.68-19〈小さいロマンス〉 プロコフィエフ:こどものための音楽 op.65-3〈おとぎ話〉 |
追記@2023/09/30:あるピアニストの一生「難易度について Q&A」「練習曲集(の難易度)」から転記。
Q1.なぜ難易度が28という中途半端な数までなのか。
そもそもは私の教室で腕前を示す数値だったのです。レベルの7とか10とかいう感じで。それでレベル7の生徒用の教材が難易度7。
難易度の方は28までですが、レベルの方は30まで。すなわちレベル29は難易度28の曲を含めて、一人でリサイタルが開ける程度の腕前。レベル30は国際コンクールに入賞できるくらいの腕前、ということです。(実際はもう少し複雑な歴史があるのですが、どうでもいいようなことなので割愛)
Q2.難易度を決める際の速度は、楽譜に記載されている速度でしょうか。
結論から言うと違います。ええ、非常に曖昧な表現ですが、普通の生徒が普通に努力したらこれくらいの速度だろうな、というくらいの速度です。
作曲者もしくは編著者によってメトロノームで指示されているスピードは、その曲の理想型のスピードです。従って普通の生徒の普通に仕上がるスピードよりは相当速いです。どれくらい速いかと言われると困るのですが、ブルグミュラーの大特集に各版のテンポをのせていますが、あの内シンコー(バトラー)版の遅い方のスピードが、多少参考になるかもしれません。曲によっては半分くらいのスピードです。
一般に速めの曲ほど、理想型のスピードと実際のスピードの差が大きく、ゆっくり系の曲はほとんど差はありません。また初級ほどその差は大きく、上級では差は少なくなってきます。
Q3.難易度には何か基準があるのでしょうか。
難易度については、古~い歴史がありまして、30年ほど前に私がピアノを教えはじめて間もない頃、チェルニー等の練習曲を基準にして、最初作成しました。
それ以降修正に修正を重ね(細かい経緯は省きます)、現在は曲数が膨大となり、他の何かに依拠する必要もなくなっております。もちろんチェルニーも基準ではなくなっております。
過去に調べたおそらく1万曲以上の曲を難易度の低いものから順に並べて線引きした、というのが、現在最も実状に近いかと思います。
練習曲集の難易度
- ツェルニー リトルピアニスト Op.823:2-12
- ツェルニー 30番練習曲 Op.849:11-15
- ツェルニー 40番練習曲 Op.299:14-22
- ツェルニー 50番練習曲 Op.740:21-26
- ツェルニー 100番練習曲 Op.139:4-13
- ヘラー 30の練習曲 Op.46:10-18
- モシュコフスキー 20の小練習曲 Op.91:16-20
- レッシュホルン 練習曲集:13-21
2 件のコメント:
難易度表で自分の実力がある程度分かりますね。必死で取り組んだラヴェルのフォルラーヌが19でちょっとがっかりですが、妥当かと。
この「28段階難易度」というのは「あるピアニストの一生」というサイト(故田所政人先生)から引用させて戴いているのですが、私自身とても重宝して使わせて貰ってます。自分の実力がある程度分かるという利点もあり、また選曲のときの心強い味方になります。ただ、私のような独習者というのは、得意・不得意なパターンがあるようで、難易度が低くても弾けなかったり、難易度が高くても何とか弾けてしまったりすることもあります…(^^;)。
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