これまでに、リュカ・ドゥバルグやマリー=アンジュ・グッチなどの若手、そしてピョートル・アンデルシェフスキやマルク=アンドレ・アムランなどの多くのベテランピアニストたちと出会い、私の「お気に入り」リストは年を追うごとに充実してきた。
いつもは、ピアノコンクールのコンペチタや来日ピアニストなどから見つけることが多いのだが、今年はちょっと様子が違っている。
自分のブログ記事を振り返ってみて、一番印象に残っているのが、9歳の男の子と14歳の女の子なのだ。大人のピアニストで唯一「お気に入り」候補と言えるのは、チャイコフスキーコンクールでグランプリに輝いたアレクサンドル・カントロフくらい。
とくに、ヴィルサラーゼの従姉妹の孫、ツォトネ・ゼジニゼくん(Tsotne Zedginidze、グルジア語で "ცოტნე ზედგინიძის")には本当に驚かされた。
《現代ピアノ曲を弾きこなす 9歳の天才少年!♪》
9歳でリゲティやベルクの現代ピアノ曲を難なく弾きこなす。…というより、こういう曲が好きで、弾きたくて弾いているという印象。作曲もしていて、将来が楽しみ…(^^)♪
演奏動画はコチラ(上のブログ記事)からどうぞ ♪
もう一人が「モーツァルトの再来」とも言われているイギリス生まれの天才少女、アルマ・ドイチャー(Alma Deutscher、14歳)。こちらは、作曲家がメインで、演奏家としてはピアノとヴァイオリンを弾きこなし、コンサート活動も行っている。
《モーツァルトの再来?Alma Deutscher を知ってますか?》
「モーツァルトの再来」と言われる理由の一つが、11歳で作り上げたオペラ(full length opera)「シンデレラ」である。小学生の時(8歳〜11歳)にシナリオから歌やオーケストラスコアも書いていて、それが「本格的」な作品になっている。
ちなみに、モーツァルトも11歳で最初のオペラ(宗教音楽劇)を上演している。
2015年に一度来日しているが、あまり騒がれなかったのか私自身は気がつかなかった。もう一度来てくれると嬉しいのだが…。
で、大人のピアニストとしてただ一人「お気に入り」候補となったのがアレクサンドル・カントロフ。言わずと知れた、今年のチャイコフスキーコンクールの覇者である。
《チャイコンGalaコンサート ♪ カントロフGrand Prix!》
ただ、今のところお気に入りの「候補」という感じである。上手いとは思うのだが、私の好みとは少しズレがあるのかも知れない。簡単にいうと、「リストの生まれ変わり」とも言われるやや派手なところがちょっと鼻につく(耳につく?)感じなのだ。
でも、これから熟成していくといい感じになっていくような予感もする…(^^)♪
もう一つ、例年と様子が違っているのは、室内楽で「お気に入り」候補を見つけたこと。
モーツァルトの「ディヴェルティメントK.563」という弦楽三重奏曲を聴いたとき、それを演奏している 3人がとても強い印象を残したのだ。
ヴァイオリンのVeronika Eberle(ヴェロニカ・エーベルレ)、ヴィオラのAmihai Grosz(アミハイ・グロス)、そしてチェロのSol Gabetta(ソル・ガベッタ)である。トリオとしての名前はないようだ。
《モーツァルト:ディヴェルティメントK.563 弦の響きの美しさ ♪》
来年はピアノ曲以外のクラシック音楽ももっと聴きたいので、この弦楽奏者たちの名前は気にしておこうと思う ♪
それから、今年初めて出会った訳ではないが、チャイコフスキーコンクールで藤田真央くんの上質なピアニズムを確認できたことと、憧れだったグッチちゃん(マリー=アンジュ・グッチ)の生演奏を聴いて感激したことは、とても嬉しい「再会」であった。
おまけ。初めて聴いたときは「お気に入り」候補かな?と思っていたのだが、いま振り返ってみると「そうでもないかも…?」と思っているピアニストたち。
まぁ、今後なんらかの「再会」「再発見」があるかも知れないのだが…。
《ツィモン・バルト Tzimon Barto 筋肉マンピアニスト!?》
《シャイ・ウォスネル Shai Wosner のシューベルトいい ♪》
《F.ウーリヒ Florian Uhlig シューマン・ピアノ曲の決定版 ♪》
《Wei Luo、ゲイリー・グラフマンの弟子、CD デビュー ♪》
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