マロフェーエフ君の記事を書いたときに、同じ音楽事務所"オーパス3" にバレンボイムとかトリフォノフと並んで "Shai Wosner" という名前があったのも一つのきっかけ(何かの縁)であった。
上の写真は、ウォスネルとシューベルトを並べてみたもの。ある記事に「ウォスネルはシューベルトに似ている(もう少し太れば…)」と書いてあったので…。
シャイ・ウォスネル(Shai Wosner)は1976年、イスラエルに生まれ、エマニュエル・クラソフスキー等にピアノを、アンドレ・ハイデュに作曲・理論・即興を師事。その後、ジュリアード音楽院でエマニュエル・アックス(もオーパス3所属!)に師事。
バレンボイムやメータなどの指揮者とともにソロイストとしても活躍しているが、室内楽などにも積極的に取り組んでいる。
ベートーヴェンやシューベルトからリゲティに至るまで幅広い作品を手がけているが、とくにシューベルトの演奏は評価が高い。→ "Schubertian of unfaltering authority and character"(Gramophone)
現在、ニューヨーク在住で、ボストンのロンジー音楽院(Longy School of Music)で教鞭を執っている。
日本には2015年に初来日していて、このときは日系ドイツ人チェロ奏者の石坂団十郎との共演だったようだ。2017年には、ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)との共演で来日している。そのときのプロフィール記事(トッパンホール)が下記。
✏️シャイ・ウォスネル(ピアノ)
なお、本人の公式サイトはコチラ"SHAI WOSNER"。
YouTube にシューベルトのソナタを弾いている動画があった(↓)。少し優しい感じだが、個人的には好きな演奏。なんとなくシューベルトらしいかな…と思った。
♪ Shai Wosner: Schubert’s Final Sonatas, Part 3
これはニューヨークの the 92nd Street Y, Manhattan にある小さな Buttenwieser Hall というところで収録されたものらしく、シューベルトの 6曲のピアノソナタを2日かけて演奏した中の最後の2曲だと思われる。下記が、ニューヨークタイムズの紹介記事。
✏️Schubert’s Sonatas, and a Pianist, Come Into Their Own
CD もそれなりに出しているようなので、久しぶりに Spotify で堪能した ♪
最新のものは『インプロンプチュ』というタイトルで、いろんな作曲家の即興曲を集めたもの。中にはドヴォルザーク、ガーシュウィン、アイヴズといった、ほとんど聴いたことのない即興曲も入っていて、なかなか面白かった。
Chopin/Schubert/Beethoven: Imp
収録曲
- ベートーヴェン:幻想曲 Op.77
- ショパン:即興曲第1番変Op.29、第2番 Op.36、第3番 Op.51
- ドヴォルザーク:即興曲 B.129
- ガーシュウィン:2つの調による即興曲
- アイヴズ:即興曲第1番、即興曲第3番
- リスト:即興曲 S.191
- シューベルト:4つの即興曲 D.935
シューベルトの「楽興の時 D780」とピアノソナタ第20番 D959、Missy Mazzoli という作曲家の "Isabelle Eberhardt Dreams of Pianos" という曲が入った一枚も楽しめた。
Schubert/Mazzoli: Piano Pieces
シューベルトの「ハンガリーのメロディー」が入っているのは、このCD(↓)。ピアノソナタ2曲(第15番 D840 と 第17番 D850)と「6つのドイツ舞曲 D820」も入っている。
Schubert: Piano Sonatas
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