2019年12月14日土曜日

変奏曲の勉強①:第1変奏、テーマの織り込み方

12月は、ベートーヴェンの「6つの変奏曲 WoO.70」というピアノ曲を練習している。この曲を選んだ理由の一つは、変奏曲の勉強もしたいと思ったからだ。

でも、音楽の素人にはどうやって勉強していいのかよく分かってない。…ので、とりあえず、テーマの旋律がどういう風に変奏されているのか、逆にいうと、変奏曲の中にどんな形で旋律が織り込まれているのか、調べてみることにした。




上の図は、第1変奏の中に含まれる元の音(テーマ)に赤い丸を付けてみたもの。

この変奏曲は装飾(厳格)変奏なので、小節の数も和声進行もテーマとほとんど同じになっている。なので、変奏曲の中にテーマの旋律を見つけるのは比較的楽である。

…と思ったのだが、第1変奏は細かい音の動きの中に元の旋律が散りばめられているので、意外に苦戦した…(^^;)。上の図の続きが下の図。この 1小節目は元の旋律とはかなり違っている。




「変奏」の基本としては Wikipedia に書いてある、次のような説明でいいのだと思う。

「変奏(ヴァリエーション、variation)とは、ある旋律のリズム、拍子、旋律、調子、和声などを変えたり、さまざまな装飾を付けるなどして変化を付けること」

「楽式論/変奏曲形式」というページ(サイト)には、こんな変奏の種類を挙げてある。

  1. 旋律の装飾的変奏
  2. 転回・逆行による変奏
  3. 対位法的変奏
  4. 音価の拡大・縮小による変奏
  5. 速度・リズムの変化による変奏
  6. 和声の変化による変奏

少し具体例を示してある「変奏形式【楽典】」のページは分かりやすい。

いずれにしても、実際にどんな感じに「変えたり」「変化を付ける」のかは、実際の変奏曲を見てみるのがよさそうだ。


ベートーヴェンの「6つの変奏曲」の第1変奏では、細かい音符の中にテーマの音を分散させる(織り込んでいく)装飾的変奏と言っていいと思う。

さらに、左手の伴奏もテーマの分散和音から、比較的単純な和音やシンコペーション的なリズムに変化している。


…ということで、とりあえず第1変奏の変奏方式?は何となく分かったかな…?

まぁ、分かったからと言ってうまく弾けるようになる訳ではないだろうが、一応ぜんぶの変奏について調べてみようと思っている。年内に終わるかなぁ…(^^;)?



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