早いもので、3月もすでに半ばを過ぎた。バッハのフランス組曲第2番(から3曲)、難易度としては少し頑張れば、というレベルだと思っていたのだが、ちょっと苦戦しているかもしれない。
1曲目のアルマンドもあまり進歩が見られない中で、時間的な都合で2曲目メヌエットを始めて1週間。今回選んだ3曲の中では一番やさしいはずだったのだが…。
完璧に「2声」、つまり右手も左手も単旋律。若干指使いに気を使うところがあるものの、それほど難しい音型は出てこない。
フーガのような難しさもないし、片手練習ではほとんど苦労しない。なのに両手を合わせると、なかなか続いていかない…。なぜ?
以前読んだ『ピアニストの脳を科学する』という本には、プロのピアニストは左右の脳をつなぐ「脳梁」が発達していて、左右の手がそれぞれ安定してコントロールできる…、というようなことが書いてあった。(→《読書メモ:ピアニストの脳を科学する》)
…のだが、理由が分かっても解決にはならない。大人になってピアノを練習するということは、プロが長年の修練の末に得た能力の、一部でもいいから、短い時間で獲得する知恵とかコツを探すことでもある(のかな?)。
などと悩んでいても仕方ないので、練習あるのみなのだが、問題は練習方法である。ゆっくり弾く練習方法をやってみたが、思うように結果が出ない。(一部の難所には効果がありそうだが…)
そこで昨日あたりから、2小節単位で繰り返し指に覚えさせる、というやり方に変えてみた。うまくいくかどうかはもう少しやってみないと分からない。
それとひとつ気が付いたことがある。それは、少し表情(強弱やテンポの変化など)をつけて弾くほうが、機械的に繰り返すよりも効果がありそうだ、ということである。表情をつけるのはある程度弾けるようになってから、となんとなく考えていたが、それは間違いかもしれない。
「表情をつける」という中には、フレーズを意識する、フレーズの中でどこに山を作るか意識する、フレーズの終わり方(と次の始め方)を意識する、ということが含まれる。その辺りが、なにかプラスの効果を生んでいるのかもしれない。
いずれにしても、目標としていた3月末まではあと2週間ほど。そして今日からは3曲目の「クーラント」を開始する。苦手な「高速打鍵」(Vivace)をどう克服するかが鍵となるが、その前にいかに効率的に指に覚えさせるか、という課題を解決する必要がある。
寒い寒いと思っているうちに、いつの間にかもうすぐ4月、春である。リタイアしてからは、4月=新学期・新年度という感覚は薄れてきているが、心機一転、今年の目標(上達!)を思い出して頑張ろう ♪
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2 件のコメント:
フランス組曲、アルマンドは2声のゆったりした曲だが左右のバランスが微妙で難しい、洗足大学音楽科を出た同級生もなかなか弾けてない ちゃんと弾けてる人に習わないと弾けないかも
コメント、ありがとうございます。
この曲は音大生の方にとっても難しい曲なのですね。私ごときが弾ける訳ないですね…(^^;)。まぁ、音大生にとっての「弾ける」レベルは私のような初心者とはまったく違うと思いますが…。
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