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ジャンルカ・カシオーリ
(イタリア、Gianluca Cascioli)ベートーヴェンのピアノ協奏曲No.5 の第1楽章は悪くない。面白かったのはショパンのノクターン。左手のアーティキュレーションと右手の装飾音符が独特で、なかなかいい感じ。"Chopin's original ornamentation"と書いてあるのだが、普通に聴いている楽譜と違うのだろうか? ショパンのエチュードはまずまず。ベートーヴェンのソナタ(No.31の第3楽章)は少しきれいに弾きすぎている感はあるが、好みの演奏だ。一つの楽章だけでは分からない。
作曲家・指揮者としても活躍しているらしい。自作のピアノ曲「ノクターン」があったので聴いてみたが、雰囲気があって悪くないと思う。「現代音楽」の嫌な(個人的に嫌いな)響きはしない。作曲家としても期待したい(その分も含めた A- 評価)。
総合評価:A- (A: 良い、B: 普通、C: 好みじゃない)
【主な音源】 ※「→A/B/C」は上記総合評価と同じ
Gianluca Cascioli Beethoven Piano Concerto n° 5 in E-flat major, Op. 73-mov1
→B+
F. Chopin: Nocturne op. 9 no. 2 ; with Chopin's original ornamentation (Gianluca Cascioli, piano)
→A-
F.Chopin : Etude 12 op. 25 (Gianluca Cascioli, piano)
→B
L.v.Beethoven: Klaviersonate op 31 No. 2 ; Allegretto (Gianluca Cascioli, piano)
→A-
Gianluca Cascioli : Tre Notturni per pianoforte (2009-2012)
(自作曲)
→B+