2015年2月7日土曜日

ピアノ曲の難易度と自分の実力

練習するピアノ曲を選曲するときにいつも困るのが、曲の難易度がなかなか把握できないことと、同じように自分の実力がよく分からないことである。

で、最近『ピアノ教材研究』というサイトを見つけた。865冊の楽譜に収録された膨大なピアノ曲に関する難易度が付けられている。これは使えそうだ。




なお、この記事を書いた時点で参考にしていた旧『ピアノ教材研究会』サイトは、主催者の田所政人先生が 2014年に亡くなられたため、その内容は『あるピアニストの一生』というサイトに、再編・移行されています。



ピアノ教師歴30年という人による評価なので、かなり信頼出来るものだと思われる。ピアノのレッスンや発表会で使われる楽譜も多いので、ピアノの先生にとっては実用性という面でもいいのではないだろうか。

1〜28の28段階というきめ細かい評価をしてある。全音でさえ6段階評価ということを考えると、実に細かい。ちなみに、ピアノの腕前の評価もあって、こちらは30段階。「レベル29は難易度28の曲を含めて、一人でリサイタルが開ける程度の腕前、レベル30は国際コンクールに入賞できるくらいの腕前」とのこと。


で、さっそく、これまでに練習した曲の難易度を調べて、自分の実力のレベルを見てみることにした。難しい順に主なものをリストアップしてみる。

  • ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 →22
  • セヴラック:「ポンパドゥール…」 →18
  • ドビュッシー:ベルガマスク「前奏曲」 →18
  • ショパン:前奏曲第15番「雨だれ」 →16
  • ドビュッシー:アラベスク第1番 →15
  • モーツァルト:ピアノ・ソナタ K.545 →14
  • バッハ:インヴェンション第1番 →13

ベートーヴェンのソナタは第1楽章が完了しなかったので、難易度22はまだ私には無理のようだ。モーツァルトのK.545も第3楽章は途中まで。インヴェンション第1番も中途半端で終わっている。セヴラックはただいま苦戦中。

…と見てみると、難易度とは別に得意なパターンとそうでないパターンがありそうだ。フーガのようなポリフォニー系は苦手、テンポの速いものやリズミカルなものは苦手、というのは自分でも認識しているのだが…。

逆に、セヴラックと同じ難易度のドビュッシーのベルガマスクや、ベートーヴェンのソナタは、よく頑張った!ということになりそうだ。


こんな感じで見てみると、私の現在の実力は15〜16あたりなのだろうと思われる。30段階で考えるとちょうど真ん中あたり? ただし「弾ける」レベルが低いのと、いまだに途中で止まるクセが直らないので、実際はもっと下なのだろう。

まぁ、自分で弾いて楽しむということで考えれば、選曲の範囲はだいたい18位までが目安になりそうだ。自分にあってそうな曲の場合は、少し頑張って20位までは挑戦してもいいかもしれない。いずれにしても、今後の選曲を考えるときに参考にさせて戴こうと思っている。


おまけ。いろいろ見ていて、ちょっと嬉しかったこと。

バッハの「フランス組曲」の難易度が17〜19なので、頑張れば弾けるかもしれない、それから、[ピアノ練習曲候補リスト]で、無理かもしれないと思いながらあげていた「ラフマニノフ:楽興の時 第5番」も難易度17なので、手がとどく範囲である、ということが分かった。

これは「励み」になる。



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