2015年2月15日日曜日

本「ピアニストの系譜」

『ピアニストの系譜』という興味深い本のご紹介。ベートーヴェンの時代から現代まで、ピアニストの師弟関係が世界規模で解説されている。

以前から読みたいと思っていたのだが、ピアニストをあまり知らない段階で読んでも面白くないと思って先延ばししていた。2年間で少しはピアニストの名前も覚えてきたので、満を持して?読み始めた。

面白い! ピアニストの名前が次々に出てきて大変なのだが、やはり知っている名前が登場すると嬉しい。ただ、それよりも面白いのが、なんといっても巻末のマップ。国別にピアニストの師弟関係が図になっていて、その線(師弟関係)を追っているといろんな発見がある。

例えば、こんな感じ(↓)。


どういう形の読書メモになるか予想がつかないが、とりあえず本の紹介をしておく。


『ピアニストの系譜』 (真嶋 雄大 著、音楽之友社 2011/10/5)

 

解説(Amazonから引用)
「音楽の友」2006年4月号から2009年12月号までの連載の単行本化。ドイツ・ロシア・フランス・東欧・その他のヨーロッパ・アメリカの、それぞれのピアニストの師弟関係をたどる。連載では取り上げていないピアニストも多数追記。各章に設けたコラムでは、著者が行った豊富なインタビューを厳選して掲載し、『我が師』を語るピアニストの生の声を聞くことができる。巻末には、国別に俯瞰できる系譜図を折り込み、ピアニストのルーツがクリアに浮かび上がる。

目次

・序
・ピアニストの祖
■ドイツ
チェルニーからの系譜/リストからの系譜
テオドール・レシェティツキからの系譜
テオドール・クーラックからの系譜
■ロシア
ロシアン・ピアニズムの黎明期
アントン・ルビンシテイン/ニコライ・ルビンシテイン
ロシアン・ピアニズムの一大潮流 ネイガウス派
パブストからの系譜/レシェティツキ 再び
■フランス
フレンチ・ピアニズムの発祥/伝説の巨人、アルフレッド・コルトー
名伯楽ラザール・レヴィ
メシアンを現代に繋いだイヴォンヌ・ロリオ
イヴ・ナットの系譜/歴史的名教師マルグリット・ロン
ショパンからの壮大な系譜/パリの外国人
■東欧
ハンガリーのピアニズム/ポーランドのピアニズム
チェコとスロヴァキアのピアニズム
ルーマニア、旧ユーゴ、ブルガリアのピアニズム
■その他のヨーロッパ
イタリアのピアニズム/スペインとポルトガルのピアニズム
イギリスのピアニズム/北欧のピアニズム
■アメリカ
北米のピアニズム/カナダとアメリカ
南米のピアニズム
(*国別の折り込み系譜図付)


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