以前から読みたいと思っていたのだが、ピアニストをあまり知らない段階で読んでも面白くないと思って先延ばししていた。2年間で少しはピアニストの名前も覚えてきたので、満を持して?読み始めた。
面白い! ピアニストの名前が次々に出てきて大変なのだが、やはり知っている名前が登場すると嬉しい。ただ、それよりも面白いのが、なんといっても巻末のマップ。国別にピアニストの師弟関係が図になっていて、その線(師弟関係)を追っているといろんな発見がある。
例えば、こんな感じ(↓)。
どういう形の読書メモになるか予想がつかないが、とりあえず本の紹介をしておく。
『ピアニストの系譜』 (真嶋 雄大 著、音楽之友社 2011/10/5)
解説(Amazonから引用)
「音楽の友」2006年4月号から2009年12月号までの連載の単行本化。ドイツ・ロシア・フランス・東欧・その他のヨーロッパ・アメリカの、それぞれのピアニストの師弟関係をたどる。連載では取り上げていないピアニストも多数追記。各章に設けたコラムでは、著者が行った豊富なインタビューを厳選して掲載し、『我が師』を語るピアニストの生の声を聞くことができる。巻末には、国別に俯瞰できる系譜図を折り込み、ピアニストのルーツがクリアに浮かび上がる。
目次
・序
・ピアニストの祖
■ドイツ
・ピアニストの祖
■ドイツ
チェルニーからの系譜/リストからの系譜
テオドール・レシェティツキからの系譜
テオドール・クーラックからの系譜
■ロシアテオドール・レシェティツキからの系譜
テオドール・クーラックからの系譜
ロシアン・ピアニズムの黎明期
アントン・ルビンシテイン/ニコライ・ルビンシテイン
ロシアン・ピアニズムの一大潮流 ネイガウス派
パブストからの系譜/レシェティツキ 再び
■フランスアントン・ルビンシテイン/ニコライ・ルビンシテイン
ロシアン・ピアニズムの一大潮流 ネイガウス派
パブストからの系譜/レシェティツキ 再び
フレンチ・ピアニズムの発祥/伝説の巨人、アルフレッド・コルトー
名伯楽ラザール・レヴィ
メシアンを現代に繋いだイヴォンヌ・ロリオ
イヴ・ナットの系譜/歴史的名教師マルグリット・ロン
ショパンからの壮大な系譜/パリの外国人
■東欧名伯楽ラザール・レヴィ
メシアンを現代に繋いだイヴォンヌ・ロリオ
イヴ・ナットの系譜/歴史的名教師マルグリット・ロン
ショパンからの壮大な系譜/パリの外国人
ハンガリーのピアニズム/ポーランドのピアニズム
チェコとスロヴァキアのピアニズム
ルーマニア、旧ユーゴ、ブルガリアのピアニズム
■その他のヨーロッパチェコとスロヴァキアのピアニズム
ルーマニア、旧ユーゴ、ブルガリアのピアニズム
イタリアのピアニズム/スペインとポルトガルのピアニズム
イギリスのピアニズム/北欧のピアニズム
■アメリカイギリスのピアニズム/北欧のピアニズム
北米のピアニズム/カナダとアメリカ
南米のピアニズム
(*国別の折り込み系譜図付)南米のピアニズム