実は、この「難易度別ピアノ曲」の4つの記事《最上級》《上級》《中級》《初級上》は、記事の中にも書いたが、「あるピアニストの一生」というサイトの「ピアノ教材研究 / 逝ける大作曲家」にある「28段階難易度」を並び替えただけのものである。
「あるピアニストの一生」を便利に使わせていただいているうちに、作曲家別ではなく難易度別に並べたものが欲しくなり、自分で勝手に並び替えたものが「難易度別ピアノ曲」の4つ記事というわけ…。上級・中級なども便宜上分けたもの。
なので、引用元の「あるピアニストの一生」に「夜のガスパール」がないので、「すみませんが、追加は無理です」というのがコメントに対する答えになる。
私が勝手に難易度を決めるわけにも行かないし、私自身、そもそも難易度を決められるほどピアノが上手なわけでも知識があるわけでもないので…。
という事情なので、どうかご理解のほど、よろしくお願いします…m(_ _)m…。
…と、ここまでの話であればコメントに返事を書けばよかったのだが、なぜ「夜のガスパール」が含まれていないのか、少し考えてみた。
元々「あるピアニストの一生」の「ピアノ教材研究」は、「教材」としてのピアノ曲について難易度や評価をまとめたものだ。「逝ける大作曲家」以外にも教本やツェルニーなどの練習曲集に入っている「教材」もたくさん載っている。
一方、「28段階難易度」であるが、元々は「ピアノの腕」示す30段階のレベルであった。そして、例えばレベル7 の生徒用の教材が難易度 7 といった対応になっている。
腕前のレベルは30まであるが、教材は28まで。腕前の方のレベル29は「難易度28の曲を含めて、一人でリサイタルが開ける程度の腕前」、レベル30は「国際コンクールに入賞できるくらいの腕前」となっている。
で、勝手に想像したのは、「夜のガスパール」は「教材」としてあまり相応しいものではないという判断があったのかも知れない、ということ。
実際、この作品はとても難しいと思う。聴くのは大好きな曲だが、ただ弾いただけではちゃんとした音楽にはならない。技術以上の感性とか高レベルの表現力が必要となる。
レベル29とか30の腕前の人が、リサイタルやコンクールで弾くには相応しい作品であるが、練習用の「教材」には適していない…ということなのかも…。
まぁ、『ピアノ教材研究会』にたまたま登場しなかっただけかも知れないが…(^^;)?
それでも、参考になるものはないかとネットを探したらこんな記事を見つけた。
✏️Tyees版ピアノ曲難易度感表-2010.05-
「Tyees難易度感」として、「20未満」の「かえるの歌、チャルメラ」から「85以上」の「夜のガスパール全3曲」までの11段階に分けてある。
上位のレベルと含まれる曲をいくつか抜粋してみるとこんな感じ(↓)。「あるピアニストの一生」の28段階難易度の数字を青字で示した。
85以上
夜のガスパール全3曲
ぺトルーシュカからの三楽章(ストラヴィンスキー)
80以上-85未満
Scarbo(夜のガスパール)
イスラメイ(バラキレフ)
ソナタNo.29(ベートーヴェン)28
75以上-80未満
ソナタ(リスト)28
木枯し練習曲25-11(ショパン)28
70以上-75未満
オンディーヌ(夜のガスパール)
喜びの島(ドビュッシー)25
ソナタNo.21, 23, 32(ベートーヴェン)27
まぁ、あえて28段階難易度でつけてみると、オンディーヌが27、スカルボと絞首台が28、ということになるのだろうか…?
いずれにしても、ピアノ曲の「難易度」というのはとても難しいと思う。メカニカルに音符をなぞることができるかどうかというのと、芸術作品として表現することの難しさは違うからだ。
それと、私のような独習者では特にあると思うのが、その人の得意パターンと苦手パターンによる「難易度」のブレである。
私の場合、ちゃんと習っている人なら普通に弾けるはずのバッハの「インヴェンション」(難易度:13〜16)とかショパンの「子犬のワルツ」(難易度:16)も、難曲なのだ。インヴェンションより、平均律の中になんとか弾けるフーガがあったりする…(^^;)。
それと「この曲弾きたい!」という気持ちが大切ですね ♪
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