少し前から一部で話題になっているのが "Bogányi Piano"。そのデザインが、宇宙船のようだとかバットマンみたい…とか注目されているようだ。(「“バットマンみたい?!”と噂の、新型グランドピアノが超クール!」)
デザインだけで言えば、これまでにも、ベーゼンドルファーの Audi Model とか Edge Model とかもあるし、宇宙船のようなピアノもあった。(→参考:✏️「クールでクレイジーなデザインのピアノ」)
…が、私が注目したのは、ニュース記事の最後に書いてあった「ハンガリーの有名ピアニスト、コチシュ・ゾルターン氏やシフ・アンドラーシュ氏からも賞賛されている」という箇所。とくにシフが褒めているということは、もしかして、このピアノでシフがバッハを弾くこともいずれあるかもしれない…、ということだ。
そういえば、記事の中に「19世紀初期の楽器のような音色を奏でるという点も、オーガニックで“より”人間的なのかもしれない」とも書いてある。
もう一つ期待するのは、Gergely Bogányi(読み方が分からない…)というハンガリーのピアニストが10年かけて開発したという点である。どういうピアニストか分からないが、従来のピアノの外観だけを変えたものとは基本的に違うと思われる。
ピアノ自体の構造については、カーボンコンポジットを使っているとか2本足にしたくらいの情報しかない。その効果は「有機的で力強い音を鳴らすことが可能」とか「観客席に音が届きやすくなった」とか書いてある。公式サイトの動画で少しだけ音を聴くことができるが、これだけでは何とも言えない。
なお、Gergely Bogányi という人は、1974年生まれのハンガリーのピアニスト。シベリウス音楽院、 リスト・フェレンツ音楽大学などで学び、1996年にフランツ・リスト国際ピアノコンクールで優勝。2004年には、芸術家に贈られるハンガリー最高の賞である"the Kossuth Prize"を受賞している。
そのうち、アンドラーシュ・シフが Bogányi Piano で奏でるバッハを聴いてみたいものだ…。
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