「日本の現代ピアノ曲を探す」シリーズ、今回は杉山洋一氏である。この人もわりと有名な作曲家のようだ。東京コンサーツに、所属アーティストとしてのプロフィール・ページもある。
ちなみに、この「東京コンサーツ/ アーティスト」のページには、前回ご紹介した近藤譲氏や三善晃氏、湯浅譲二氏、池辺晋一郎氏などの有名な作曲家が所属している。ピアニストでは、青柳いづみこさんの名前も入っている。
今回見つけたのは「間奏曲Ⅴ」という2010年に作られた曲。聴き始めた最初は「よくある現代音楽風の曲か〜」と思った。メロディーが滑らかにつながるわけでもなく、断続的な短いパッセージが繰り返される。
ところが、何だかひきこまれて、ちょっと面白いなぁと思いながら、結局最後まで聴いてしまったのだ。私としてはまだ消化不良であるが、気になる曲としてリストに入れておこうと思う。
ピアノは大井浩明という人。ちょっと大柄な人で、グランドピアノが小さく見える。曲についての簡単な解説もあったので転記しておく。
「2009年秋Milano Musicaから委嘱された武満徹のオマージュを、『湖のなかの小川』としてジャズ・ヴァイブラフォン奏者Andrea Dulbeccoのために書いた。その素材を解体し大井浩明 のため再作曲を試みた。武満の「小さな空」に基づく。」(杉山洋一)
もう一曲、わりと気に入ったのが次の「"Vuelo"(翔る)for piano」という曲。前半は、むしろ「間奏曲Ⅴ」よりは好きな感じだったのだが、12分を超える曲であることもあり、正直なところ途中でちょっと飽きてしまった。
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