2014年6月10日火曜日

近況:ドビュッシー「アラベスク第1番」と格闘中(10日目)

ドビュッシーの「アラベスク第1番」の練習を開始してから10日が過ぎた。1ヵ月で弾けるようになることを目標としているので、すでに1/3が過ぎたことになる。ここで状況をチェックしてみる。


■ 現状の進み具合チェック

6ページ、107小節の曲を一応最後まで譜読みして、全体のイメージはつかめたと思う。指使いは、80%くらいは確定している。残りの20%も2つくらいの候補があって、もう少し慣れてきてから最終的に決めようと考えている。いわば「保留」の状態。

で、指がどのくらい覚えたかといえば、これはかなり厳しい状況である。似たようなフレーズで少しだけ異なる部分があったり、左手のアルペジオがめまぐるしく変わる部分が多く、かなり苦戦している。

ただ、今回は指が届かないとか押さえられないといった箇所はないので、時間の問題だと信じている(のだが…)。


この曲の一番の課題は「2:3」のポリリズムだと思っていたのだが、実は左手の「アルペジオ」も思ったより難しいことが分かった。

難しい理由は、すなおな和音(主要3和音など)ではないこと、つねに変化すること、やや音がとぶことだと思われる。これも練習を重ねるしかないとは思うが、意外と時間がかかりそうな予感がしている。

もちろん、「2:3」の方も大きな課題で、今のところ「準備中」くらいの状態である。


■ 今回に特有の問題?

ところで、今回、これまでの練習とどこか違う感じがしている。今までの曲は、比較的やさしい(短時間で弾けるようになる)部分と、難しい部分がわりとはっきりしていたような気がするのである。それに比べて、「アラベスク」は全体がまんべんなく難しいというか、どこから取りかかればいいのかが、いま一つ確信が持てないような感じなのだ。

結果として、10日たってもいまだに自信を持って弾ける部分がない。最初の5小節以外は…。「ここは大丈夫」という部分がないため、あちこちを少しずつ弾いてみるような練習になっていて、進んだという手ごたえがあまり感じられないし、なんとなく居心地がわるい感じなのだ…。そういう構成の曲なのかもしれない。


■ これからの取り組み方

上のような「居心地の悪さ」「手ごたえのなさ」を解消するために、練習の段取りを考えてみた。

「2:3」のポリリズムの部分は、毎日少しずつ慣れていく、という時間をかけた方法をとる。これは今までどおり。で、やり方は《ポリリズムを克服する10の方法》で書いたとおり。


ポリリズム以外の部分については、練習する単位を大きなフレーズで切ることにした。8小節くらいのブロックが10個ほどになる。1日1ブロックのペースで順番にやっていく。

ある程度指が覚えるまではつぎのブロックに進まないことを原則にしようと考えている。まぁ、普通のやり方かもしれないが、私の場合は若干の「がまん」が必要となる。


また、ひととおり弾けるようになるまでは、全体を mf で、音を一つ一つきちんと響かせて弾く。ただし、ペダルだけは楽譜どおりにつけることにする。

そして予定通りに10日間でひととおり(ポリリズム部分も)弾けるようになったら、最後の10日間で仕上げにはいる。強弱をつける、テンポの変化をつける、縦方向の強弱をつける(旋律を際立たせるなど)という段階である。このあたりで、やっと《ドビュッシー「アラベスク第1番」の目標管理シート》の出番である。


…と、とりあえず「作戦」は立てたが、問題は6月末までにこれができるのか?ということになる。まあ、これはいま心配しても始まらない。今日の練習から、少し気合を入れなおして頑張ることにしよう。



【関連記事】
《ドビュッシー「アラベスク第1番」の目標管理シート》


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