2014年6月5日木曜日

【ピアニスト】ポール・ルイス:シューベルトはなかなかいい

久しぶりに、『現代のピアニスト30』人から、今日はポール・ルイスという人である。調べたかぎりでは、シューベルトとベートーヴェンが得意なようだ。





■ ポール・ルイスのプロフィール

Wikipediaにはまだ載ってない(2022/04/05時点でもまだない…(^^;)…)ので、ユーラシック(招聘会社)サイトのプロフィール・ページより引用する。かなり長文なので、抄録・編集させて戴く。

ポール・ルイス(Paul Lewis、1972年5月20日~)

イギリスのリヴァプール生まれ。チェタム音楽学校でリスザルド・バクスト氏に、ロンドンのギルドホール音楽学校でジョン・ハヴィル氏に師事。その後、アルフレッド・ブレンデル氏から正式に教えを受ける。

1994年のロンドン国際ピアノコンクールを含め多くのコンクールで成功した後、BBCの「新世代アーティスト」に選ばれる。世界のメジャーな音楽ホールと音楽祭に定期的に出演。

ハルモニア・ムンディの録音は、2004年と2005年の2年連続オランダのエジソン賞を受賞したのを含め多くの国際的な賞を勝ち取っている。シューベルトのピアノ・ソナタ・シリーズの成功に続いて、2007年ヨーロッパとアメリカでベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会のチクルス(連続演奏会)を行う。

シカゴ響、ウィーン響、ロンドン・フィル等多くのオーケストラと共演。室内楽奏者としても実力を発揮し、マイケル・コリンズ、エイドリアン・ブレンデル、シネ・ノミネ四重奏団、レオポルド弦楽三重奏団等と共演。


■ ポール・ルイスのYouTube音源


シューベルトのピアノ曲はあまり聴かないので、演奏に対する印象よりも曲に対する印象が先に来てしまった。「3つのピアノ曲(即興曲)」の第1番なのだが、曲はわりと気に入った。演奏は正統派という感じ。


「楽興の時」から第4番。お手本となるような弾き方(手が大きそうだ)で、しっかりしたタッチから出てくるクリアな音に好感がもてる。 


シューベルトの中では一番気に入った曲&演奏である。「即興曲集」の第2番。ただ、とても美しい演奏なのだが、もう一つ引き込まれるような感じがしない。ある意味、優等生的な弾き方?なのかも知れない。



ベートーヴェンのピアノ協奏曲も全曲演奏したということなので、1曲(第4番)だけ聴いてみた。期待して聴いたせいか、第一印象としてはまずまずという感じ。


私の好きな「悲愴」ソナタの第1楽章。どうしても自分の中にあるイメージと比べてしまう。ちょっとテンポがゆっくり過ぎて、間がもたない感じを受ける。残念ながら、好みの演奏ではない。


これもお気に入りの1曲、ベートーヴェンのソナタ第31番 Op.110 の第1楽章である。これは美しい。ただ、ベートーヴェンとしてはやや美しすぎるかもしれない。バレンボイムの演奏と比べると説得力が弱い感じもするが、こういう演奏もありだとは思う。


■ 感想・お気に入り度

あまり聴いたことのないシューベルトと思い入れの強いベートーヴェンなので、演奏自体の評価が難しい。弾き方は、とても模範的できれいだし音もくっきりしている。なので、聴いている瞬間はとてもいいと思うのだが、少し長く聴いているとやや陰影(ニュアンス)の幅が狭いような印象も受ける。

弾き方と音からすると、ソロよりもコンチェルトに向いているピアニストかもしれない。ただ、シューベルトのソロはなかなかいい感じだったので、もう少し聴いてみないとなんとも言えない。

とりあえず「お気に入り」は保留であるが、これを機会にシューベルトをもう少し聴いてみようと思う。他のピアニストも含めて聴いていくと、「シューベルトならポール・ルイス」ということになる可能性もあるかもしれない。



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