ヘンデル、バッハと並ぶ後期バロック最大の作曲家・音楽理論家。教会オルガニストを歴任し、クラヴサン曲集を出版。後年は歌劇を中心に発表。また、理論家として近代の機能和声の基礎を築いた。
クラヴサン曲集はピアノ曲としても重要なレパートリーとなっている。
ジャン=フィリップ・ラモーは、もともと法学を学んでいたが、クレルモン、パリ、ディジョン、リヨンなどでオルガニストを務めた後、1723年よりパリに定住した。
作曲の分野で有名になったのは 40代以降だが、1733年にクープランが他界する頃にはフランス楽壇の指導的作曲家になっていた。その頃からオペラに没頭するようになる。
また、根音や転回形といった概念を用いて機能和声法と調性を体系的に理論化した最初の音楽理論家としても有名である。
ラモーの鍵盤作品(クラヴサン曲)は以下の通り。番号は RCT(仏: Rameau Catalogue Thématique)という作品番号。
- 組曲 イ短調
- 組曲 ホ短調
- 組曲 ニ長調
- メヌエットとロンド
- 組曲 イ短調
- 組曲 ト長調
- 第1コンセール ハ短調
- 第2コンセール ト長調
- 第3コンセール イ長調
- 第4コンセール 変ロ長調
- 第5コンセール ニ短調
- 王太子妃(1747)
12bis:Les petits marteaux
※収録曲集
- クラヴサン曲集第1巻(1706):RCT 1
- クラヴサン曲集と運指法(1724):RCT 2〜4
- 新クラヴサン組曲集(1727):RCT 5〜6
- コンセール形式によるクラヴサン曲集(1741):RCT 7〜11
以上、主な出典は下記。
ラモーについては以前調べたことがあり(1曲だけ練習もした)、各組曲の構成・曲目・難易度などについてはこの記事(↓)にまとめてある。
その他の参考記事。
…で、ラモーの曲は少しは聴いていたので、まず、ほとんどの曲が入っていると思われる音源(↓ 2時間半ほど)を聴いてみた。わりといい感じ ♪
弾いているのはマルセル・メイエ(Marcelle Meyer, 1897-1958)というフランスのピアニスト。アルフレッド・コルトーの薫陶を受け、フランス 6人組とも関わりがあり、プーランクらの作品の初演も手がけた人のようだ。
自分のブログを検索したら、何と!ルカくん(リュカ・ドゥバルグ)が「尊敬するピアニスト」の一人としてその名前を挙げていた…(^^)♪
好きな演奏としては、ソコロフの弾くラモーが一番かな…(^^)♪
オラフソンのしっとり感も、ラモーにとても合っている気がする ♪
クラヴサン(チェンバロ)の演奏では、やはりジャン・ロンドーが好きだ。上のオラフソンと同じ曲だが、かなり印象が変わる。
ちなみに、この "Les Tendres Plaintes"(やさしい訴え)は私が練習した曲…(^^;)。
…で、私がラモーを練習するきっかけになったのは、務川くんのエリザベート・コンクールでの演奏(↓ 2021年)。今聴いてもなかなかいいと思う ♪
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