有名なものを選んで聴きたいので、先人の知恵を拝借することにした。それと、ピアノ曲に編曲されているものの元のカンタータを優先することに…。
まずは、有名な「主よ、人の望みの喜びよ」のコラールが含まれる BWV147 ♪ タイトルは「心と口と行いと生活で」(Herz und Mund und Tat und Leben)。
BWV147 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia
二部構成(↓)、30分ほどのカンタータである。第1部と第2部のコラール合唱は同じメロディーで歌詞が異なっている。(出典:Wikipedia)
第1部
- 合唱「心と口と行いと生活で」
- レチタティーヴォ「祝福されし口よ」
- アリア「おお魂よ、恥ずることなかれ」
- レチタティーヴォ「頑ななる心は権力者を盲目にし、最高者の腕を王座より突き落とす」
- アリア「イエスよ、道をつくり給え」
- コラール合唱「イエスはわたしのもの」
第2部
- アリア「助け給え、イエスよ」
- レチタティーヴォ「全能にして奇跡なる御手は」
- アリア「われは歌わんイエスの御傷」
- コラール合唱「イエスは変わらざるわが喜び」
カンタータというのは、「その日についての牧師の説教に続いて演奏され、その内容を音楽で味わい、歌い、信仰心を深めるためのもの」で、BWV147 は 7月2日の「聖母マリアのエリザベト訪問記念日」のために作られた…とのこと。
これは、マリアが大天使ガブリエルによって「受胎告知」をされたあと、親戚のエリザベトを訪ねたことを指している。詳しいことは、例によって「孤独のクラシック」の記事(↓)をどうぞ…(^^;)。
✏️祝〝授かり婚〟バッハ『主よ、人の望みの喜びよ』~古楽器で聴く結婚式の定番曲(3)(孤独のクラシック ~私のおすすめ~)
YouTube で聴いたのは、オランダバッハ教会の音源(↓)。
「主よ、人の望みの喜びよ」を合唱で聴くのもなかなかいいものだ。このコラールだけでなく、他のレチタティーヴォやアリアの中にもいい感じのものがある。
ちなみに、「主よ、人の望みの喜びよ」のタイトルは英訳名 "Jesus, Joy of Man's Desiring" からとられたもので、ドイツ語のタイトルでは "Jesus bleibet meine Freude"(イエスは変わらざるわが喜び)となっている。
また、このコラールの旋律は、ヨハン・ショップと言う人が作曲した "Werde munter, mein Gemüte"(心をはずませ)から取られているとのこと。
ただ、「それを盛り上げていくオーケストラ部分がバッハ作なのですが、単純なコラールの旋律と、華々しい、時には神々しい伴奏との組み合わせが絶妙で、天才的なのがバッハのすごいところ」(上記「孤独のクラシック」の記事から)…というのはまったく同感 ♪
ピアノ曲に編曲したのはマイラ・ヘス(Dame Myra Hess DBE, 1890 - 1965)という英国のピアニスト。本人の演奏があった。後半のスカルラッティもなかなかいい感じ ♪
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