正式なタイトルは「おしゃべりはやめて、お静かに」(Schweigt stille, plaudert nicht)というものらしい。面白かった…(^^)♪ バッハにはこんな側面もあったんだ ♪
BWV221 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia
バッハ(1685-1750)はオペラを書いていない。それは当然だろうと、理由もなく思っていたのだが、バロック時代というのは、実はイタリアでオペラが生まれヨーロッパ各地へ広がった時代なのだそうだ。恥ずかしながら、まったく知らなかった…(^^;)。
バロック時代の巨匠たちは多くのオペラを残している。ヴィヴァルディ(1678-1741)とテレマン(1681-1767)が約 40作品、ヘンデル(1685-1759)は約 50作品ほど…。
なぜバッハがオペラを書かなかったか?…は明らかではないが、職人的な作曲家としては、単に「依頼されなかったから」という説もあるようだ。なぜ依頼されなかったかというと、バッハが住んでいたのがほとんど田舎で、オペラ劇場がなかったから?…なのかも知れない。
ちなみに、ライプツィヒにはかつてオペラ座が存在していたが、バッハが来る直前、1720年に経営的に行き詰まり閉鎖されていた…ようだ。
以上、主な出典は下記。
✏️バッハが作ったコーヒーのCMソング!バッハ『コーヒー・カンタータ』(孤独のクラシック ~私のおすすめ~)
で、今回この「コーヒーカンタータ」を聴いて(観て)思ったのは、バッハがもしオペラを作っていたら、素晴らしい作品になっていただろうな…ということ。
このカンタータは 28分ほどの寸劇、あるいは小噺に音楽を付けたようなものなのだが、結構面白いのだ ♪ もちろん、台本(作詞)もいいのだろう。ピカンダーという人の作詞。
ただ、ドイツ語で歌われるので、もちろん何を言っているのかまったく分からない。なので、上の記事にあった解説と、歌詞の日本語訳を見ながら…やっと楽しめた…(^^;)。
もう一つ意外だったのが、18世紀前半、ライプツィヒには 8軒のコーヒーハウスがあって、そのうち 3軒で音楽がライブ演奏されていたこと。これも上の記事に書いてあったこと。
バッハも、コレギウム・ムジークムを指揮して毎週金曜日の夜にコンチェルトやフランス風序曲などを演奏していたようだ。場所は、カタリーナ通り14番地に 1715年頃に建てられたツィンマーマン経営のコーヒーハウス。
「コーヒーカンタータ」は演奏会形式の作品だそうだが、YouTube を見ると、衣装を着て、ちょっとした舞台設定でミニ・オペラみたいな演出をしたものが多い。
その中で、私が一番気に入ったのがコレ(↓)。オランダバッハ協会の "All of Bach"プロジェクトの一つだ。
こういう作品は、演奏をじっくり聴いて良し悪しを云々するというより、エンターテイメント的な側面を楽しむものかも知れない。
ここに登場するソプラノ(Lucie Chartin)もテノール(Jan-Willem Schaafsma)もバス(Mattijs van de Woerd)もいい声で、演技も含めてけっこう気に入った…(^^)♪
愉快なバッハを発見して、何だかこちらも愉快になった ♪
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