2019年4月18日木曜日

シューベルト:ピアノソナタ14番第3楽章の展開部と難所!

昨日の「アナリーゼ?」に続いて、シューベルトのピアノソナタ14番第3楽章の展開部を練習のためにブロック分けすること、それと難所をリストアップしてみようと思う。




展開部は細かく分けると、上の図のように 4つの部分になる。楽曲分析ということよりも練習のためのパターン分けとして…。(以下、数字は小節番号)

パート1:160〜173

ff のアルペジオと pp の第2主題の回想のような部分の繰り返し。

パート2:174〜181

第1主題の変形。最初は変ニ長調で「ドレミ・レミファ・…」の上昇・下降パターン。2回目は同じ音から始まるが、嬰ハ短調で「ラシド・シドレ・…」の上昇・下降。

パート3:182〜188

右手と左手で2小節のパターン(第1主題の変形)を転調しながら繰り返す。

パート4:189〜198

パート3から少し変わって「ミ#ラミ」のような3連符パターンが特徴的な部分を経て、何気なく?第1主題の再現部につながる部分。


この展開部は技術的に難しいというよりは、どう弾けばよいのかというある意味「解釈」の難しさかも知れない。突然の強弱や、とりとめのない?転調の連続で、全体的につかみどころがない感じをどうやってピアノの音にするのか…?

井上直幸さんの 『ピアノ奏法』に書いてあった「演奏の基本感覚」みたいなことかも知れない。曲のイメージを感覚としてとらえること。「ハーモニー感」「テンポ感」「リズム感」「曲(音楽)の形」を感覚として理解すること。ん〜難しい…(^^;)。

《ピアノが上達している実感がない→『ピアノ奏法』再読 ♪》


それから、一番の難所は今のところは、第1主題の後半部分。とくに1回目の装飾音符(下の楽譜の3小節目の頭)。2回出てくる。それと、苦手なスケールに続いてのオクターブ(下記 2段目の赤枠)。ここがうまくつながらないのだ…。



もう一つはコーダのところ(↓)。第1主題が両手ともオクターブになっている。これを Allegro Vivace で弾くのは至難の技だ。この部分に合わせて全体のテンポを決めるわけにも行かないし…(^^;)。



まぁ、昨日の「アナリーゼ?」と今日の作業で、全体像は何となく見えてきたし、それに伴って難所や課題も分かってきたので、これを順番にクリアしていくしかない。

四苦八苦しているうちに、今回はあまり苦労せずに「暗譜」もできてきたので、これからは反復部分練習に取りかかろうと思っている。

テンポとしては、プロの弾く速さの倍くらい遅いあたりを目標にして…(^^;)。



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