今年6月に行われるチャイコフスキー国際ピアノコンクールの「リハーサル」のためのリサイタルを、ロシアのアンドレイ・ググニンが渋谷(と広島)で行うというもの。
こういうリサイタルは今までもあったのだろうが、ここまでダイレクトな表現(さあ行けググニン!)で開催するものは初めて見た。しかも懇親会付き…(^^;)。
✏️2019年5月11日 (土)、12(日)アンドレイ・ググニン ピアノ・リサイタル in 渋谷
ちなみに、こういうのを「ドライラン・コンサート」(dry run concert )と呼ぶらしく、主催する MCS Young Artists の母体である MCS は、これまでも "dry run concert" を数多く開催してきたようだ。ピアニストを応援する練習の場&壮行会みたいなものらしい。
で、開催場所の「渋谷ホール」であるが、これは2018年の11月18日にオープンしたばかりの「渋谷ホール&スタジオ」の中にある小さなホール(64席)らしい。ピアノはなんと FAZIOLI F212…(^^)!
✏️渋谷ホール&スタジオ
他にいくつかのスタジオがあり、YAMAHA C3、BECHSTEIN B208、Bösendorfer 170、STEINWAY & SONS B211 というラインナップ! ちょっと行きたくなった…(^^)♪
プログラムは当然、チャイコフスキーコンクールで弾く予定の曲目(1次/2次予選)で、プログラム表記も「第一次予選」などとなっている。臨場感あるなぁ〜?
前半/第一次予選 (約45分)
- バッハ: 平均律第2巻より『前奏曲とフーガ』 ニ長調
- ベートーヴェン: ソナタ第21番『ワルトシュタイン』
- ショパン: 練習曲『エオリアン・ハープ』 Op.25-1
- ラフマニノフ: 練習曲 『音の絵』 Op.39-4
- リスト: 超絶技巧練習曲第8番『狩』
- チャイコフスキー: 『ドゥムカ』
後半/第二次予選 (約60分)
- プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第7番『戦争』
- バッハ=ラフマニノフ: ヴァイオリン・パルティータ
- ショパン: ピアノ・ソナタ第3番
ところで、ググニンの出場は決まっているのだろうか? まだビデオ審査が終わっていないのに…。ビデオ審査免除のルールとかあったっけ?
チャイコフスキーコンクールの公式サイトで最新情報を確認すると…。
4月5日に応募は締め切られ、58カ国から 954人の応募(ピアノ、ヴァイオリン、チェロなど)があって、これからビデオ審査を経て、ピアノ部門では24人が選ばれる予定。
3月のニュースでは、1,200人を超えたので締め切りを延長すると言っていたはずだが…? 前回が 623人だったらしいので、かなり増えてはいる。
で、ビデオ審査免除の記述は見つからなかった…。きっと、ググニンには相当な自信があるのだろう。
実はもう一つ気づいたことがある。ググニンのプログラム構成にそっくりのリサイタルがあと二つあったのだ。
5月15日、カワイ表参道パウゼでのアレクサンデル・ガジェヴくんのリサイタルと、5月22日、フィリアホールでの藤田真央くんのリサイタル。
これって、もしかしてこの二人もチャイコフスキーコンクールを狙っていて、その「ドライラン・コンサート」なのかな? そういう説明はないが怪しい…(^^;)。
ガジェヴくんは2015年の浜松国際ピアノコンクールの優勝者、藤田真央くんは2017年のクララ・ハスキル国際ピアノコンクールでの優勝者。なので、チャイコンを狙っていても何の不思議もない ♪
藤田真央くんが出場することになったら、ぜひ応援したいと思う…(^^)♪
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