2018年3月28日水曜日

藤田真央クンの3枚目のアルバム "passage" 5月リリース ♪

不思議なピアノ少年?藤田真央くんの3枚目のアルバムが5月にリリースされるらしい。…というニュースは Facebook で知ったのだが、情報としては NAXOSレーベルの記事が詳しいので、そちらをリンク(↓)しておく。

✏️クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール 2017 覇者
 ピアニスト藤田真央 待望の3rdアルバム


YouTube にプロモーション動画(↓)が出ているが、短すぎてよく分からない…(^^;)。

 【PV】ピアニスト藤田真央・3rdアルバム「passage」~2018年5月23日リリース



藤田真央クンの名前を知ったのは、2017年にクララハスキル国際ピアノコンクールで優勝したとき(↓)で、当時まだ東京音楽大学1年在学中の18歳。

〈藤田真央くん、クララハスキル国際ピアノコンクール優勝 ♪〉


このとき、すでに2枚のCD、『ラフマニノフ 楽興の時・三善 晃 ピアノソナタ 他』『ワーグナー=リスト 歌劇「タンホイザー序曲」他』を出しているというので、NAXOS で聴いてみて、いきなり私の「お気に入りピアニスト」になった ♪

印象としては、変なクセがなく、それぞれの作品にまっすぐに取り組んでいる感じ。若々しいエネルギーにあふれていて、その音楽性にとても好感を持った。



プロモーション動画があまりに短かったので物足りなかったので、本人サイトで紹介されていた次の動画を聴いてみた。

 ASIENS JUNGE KÜNSTLER | Mao Fujita | Werke von Bach und Liszt

バート・ラガッツ次世代音楽祭(スイス)での演奏で、バッハ-ブゾーニの「シャコンヌ」、リストの「ダンテを読んで」などを弾いている。

とてもおおらかでスケールの大きい演奏だ。フォルテッシモで盛り上がるところでも決してうるさくなったりゴツゴツしたりしない。

音色のバリエーションがあるという感じではないが、常にピアノの一番いい音が響いているという印象。さらに好感度が上がった…(^^)♪


ところで、記事の冒頭に「不思議なピアノ少年」と書いたのだが、私の感じる「不思議さ」をちょっと書いてみようと思う。プロフィールは本人サイトをどうぞ。

一つは、2枚のCDを出して、国際コンクールにも優勝しているのに「僕はまだピアニストじゃない」などと実に謙虚な発言をしていること。いまどきの「ピアニスト」には珍しいと思う。

で、その行動からも、たぶん本当にそう思っていることがうかがえる。

例えば、ザルツブルクでキーシンの演奏を聴いたあと、リュックサックにサインをもらった時のツイッターの投稿など…一人のファンの少年のような写真が載っている。

最近でも真央くんのツイッターには、ソコロフやブロンフマンとのツーショットが出ている。どうも、最近ご紹介したエミール・ギレリス音楽祭に参加していたようだ。


で、2つ目の不思議さも、その「謙虚さ」と関係があると思うのだが…。

ショパン国際音楽祭や今年のルール・ピアノ・フェスティバルなどの国際的な音楽祭にも出ていながら、国内の小さな催しや地方の演奏会にも実にマメに出演しているのだ。

例えば、本人サイトで今年のスケジュールを見てみると、都響との共演でサントリーホールでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を弾いたりもするのだが、いろんな場所(↓)にも出かけているようなのだ。偉いものだと感心する ♪

  • 地域健康フェスティバル 2018@厚生中央病院
  • 東京女子大学 創立100周年に向けて@東京女子大学講堂
  • 中東遠ピアノ指導者連盟平成30年度総会記念@掛川市美感ホール


でも、私にとっての一番の不思議はやはりその音楽・その演奏である。

もともと、私の好きなピアノ演奏のタイプは、個性的で、音が際立っていて、音色のパレットが豊かで…という感じなのだが、藤田真央クンの演奏はどれにも当てはまっていないような気がするのだ。

それなのに、とても惹かれるものを感じる不思議…。

とても素直に音楽を受け入れて、ピアノの音のあるがままの音を存分に引き出して、無理に色(個性)をつけるような技も使わずに、これだけの音楽を作り出せる…というのは一体何なんだろう?と思ってしまうのだ。

中村紘子さんが藤田真央くんをとても気に入っていて、

彼の音楽には聴いている人をキュンとさせる、ときめかせるものがある

と言っていた、という話を『キンノヒマワリ』を読んだときに知った(↓)のだが、彼は何か不思議な力を持っているのかも知れないとも思う。それが、この先もスクスクと育って行ってほしいと心から願う…(^^)♪

《『キンノヒマワリ』中村紘子の記憶》


ところで、ご紹介した3枚目のCDに収められた曲目は次の通り。どんなショパンを弾くのか、ちょっと興味がある。「ショパンらしさ」などに縛られない新鮮な、そして大らかなショパンを期待したい。

  • リスト:19のハンガリー狂詩曲 S244/R106 – 第2番 嬰ハ短調
  • モーツァルト:ピアノ・ソナタ第18番 ニ長調 K. 576
  • ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op. 58
  • シューマン=リスト: ミルテの花 Op. 25 – 第1曲 献呈
  • ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)
  • ショパン:バラード第1番 ト短調 Op. 23
  • モーツァルト=ヴォロドス: トルコ行進曲(コンサート・パラフレーズ)


アマゾンでは現在予約受付中。

passage ショパン:ピアノ・ソナタ第3番/藤田真央(ピアノ)



ちなみに、このジャケットのデザインは『蜜蜂と遠雷』の装丁画家である杉山巧氏とのこと。そういえば、何となくテイストが似ている。




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