2016年10月22日土曜日

ピアノコンクールの格付け?ーShigeru Kawai国際ピアノコンクール創設

2017年に「Shigeru Kawai国際ピアノコンクール」を新たに創設するという発表が、KAWAIからあった。

来年、2017年は「『カワイ音楽コンクール』の開催50回目であるとともに、河合楽器製作所創立90周年の節目」にあたるそうだ。最近、国際コンクールでも "Shigeru Kawai" を見る機会が増えているので、そのプロモーションも(当然)兼ねているんだろう。



ニュースリリースには、普通に、

Shigeru Kawai国際ピアノコンクールは、次世代を担うピアニストを世界各地から発掘・育成するとともに、国際交流の推進や世界の音楽文化の振興を目指します。

と書いてあるが、これだけではどういうレベルのピアニストを対象にしているのかよく分からない。


カワイといえば、何となく子ども向けのピアノ教室、ピアノコンクールのイメージがある。「カワイ音楽コンクール」のページを見ても、やはりそう見える。

「Shigeru Kawai国際ピアノコンクール」は、その延長線上にあるのか、あるいはいずれは世界の一流レベルを狙うのか、そのあたりがまったく見えない。


対象年齢は17〜27歳くらいなので、最近の国際コンクールと比べるとやや若い層になる。1位賞金が100万円なので、これもやや低い(かな?)。でも、審査委員長は海老彰子さん。

4月23日から全国主要都市のカワイショップ内のサロンで<予選会>が行われる。海外からは「DVD審査 他」とある。で、<セミファイナル>が8月1〜2日(カワイ表参道パウゼ)、<ファイナル>が8月4日(横浜みなとみらい小ホール)。課題曲は未発表。


印象としては、「カワイ音楽コンクール」と浜松国際ピアノコンクールとかの中間くらいなのかな?

でも、ピアノコンクールの「格付け」みたいなものは、結局、出場するピアニストのレベル(と入賞者のその後の活躍)によって決まるのかも知れない。


ピアノ・メーカーのコンクールは、購買層も意識してなのか、ほとんどが子ども〜学生さん向けのようだ。「スタインウェイ・コンクール in Japan」というのもあって、本選参加者の写真には初々しい姿が並んでいる。


…と、ここまで書いた後にほかのニュースなどを見ていたら、「『カワイ音楽コンクール』のうち、15年度から始めた高校2年~26歳対象の『Sコース』を模様替え」したもの、と書いてあった。なぁ〜んだ…(^^;)。



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