12月18日に高橋アキさんの「武満徹 ピアノ独奏曲 演奏会」を聴きに行く予定なので、武満徹のピアノ曲を少し予習し始めた。
下の絵は「『芸術新潮』2006年5月号 特集:はじめての武満徹」というブログに紹介してあった『芸術新潮』2006年05月号 の表紙がとてもいい表情だったので借用したもの。
ここには「ピアニストのためのコロナ」という曲の「図形楽譜」の写真も載っている。
予習といっても、とりあえずは YouTube にある音源を片っぱし聴くことと、PTNAのピアノ曲事典などの解説を読むくらいしかない。当日のプログラムに載っている曲の音源と解説をまとめたメモ(↓)を作った。
ざっと一通りは聴いたのだが、ぜんぶ「現代音楽」に聴こえてしまう。まだ「違い」がよく分かってない…(^^;)。
もう少しじっくり聴いてみようと思っている。なので、同じ曲で複数の音源(ピアニスト)がある場合は、できるだけたくさん聴いてみるつもりだ。
YouTube で楽譜が表示されるものを見て(聴いて)いると、武満作品の楽譜には、けっこうたくさんの指示が書いてあったりして面白い。
下記は「ピアノ・ディスタンス」という曲の冒頭だが、"with feeling" とか "hard" とか "very short" とかが見える。曲の後の方では "Like Bell sound" なんてのもあった。
2小節目に"tonlos" というのもあるが、これはドイツ語で「トーンロース」と読み、「無声の・無音の」という意味らしい。どうやら、レ♭の「ひし形」の音符を指していて、音を出さずにキーを押さえるという指示ではないかと思う。
ペダルも "1/2"(ハーフペダル)とか細かい指示があり、テンポ表記も "3 sec." などとなっており、武満さんは楽譜に厳密に指示を書き込む人のようだ。
それから、武満徹に関する本を1冊くらいは読もうと思って、図書館に行ってみた。何冊かあったのだが、いちばん薄い本にした…。
『武満徹 自らを語る』という、1990年の還暦直前に行われたインタビューを書籍化したもの。読み始めたばかりだが、面白そうだ。
ところで、何かいい記事がないかと調べていたら、なんと自分のブログ記事(↓)に遭遇してしまった。2年前に、『武満徹―その音楽地図』という新書を読んでいたみたいだ。すっかり失念していた…(^^;)。
主なピアノ曲の短い説明を抜き書きしてあるので、ちょっと参考になりそうだ…(自画自賛?)。例えば、こんな(↓)感じ…。
「ピアノ・ディスタンス」(1961)
→通常の拍子とは異なる「1小節が一息、約3秒」という時間枠で区切られる。60年代は武満がもっとも「前衛」的であった時代。
まぁ、まだ時間があるので、たくさん聴いて耳を現代音楽に慣らして、少しでも「違いのわかる」状態に近づきたいと思っている ♪
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