数日前から、胸(の付け根あたり)の筋肉が痛む。右側だけ。このところ、天井灯の傘を磨くなどちょっとした掃除をしていたので、そのせいだと思っていた。
ところがカミさんいわく、「ピアノの弾き方がわるいんじゃないの?」
即座に否定するも、まったくないとも言い切れない。ベートーヴェンの「悲愴」ソナタを四苦八苦しながら練習しているので、いつも以上に力んでいる可能性はある。とくに今は「難所」の数カ所の繰り返し部分練習中である。
とくに怪しいのが「左右の手の交差」であるらしい。
カミさんによると、右手で左側の低音部を弾くときに、身体の位置が元のままで右手だけを伸ばして打鍵しているのでは?という「診断」であった。上の楽譜の枠で囲った部分。とくに2番目の青枠はなかなか弾けないので、力が入っているかもしれない。
試しに、この部分を弾きながら痛くなった部分を確認してみた。確かに筋肉が固くなっている。腕を目一杯のばした状態で鍵盤に重みをかけようとして、しかもスタカートで弾こうとしている。たぶん肩にも力が入っていると思われる。
しかし、本当にそれで筋肉痛になるのか? まだ半信半疑のまま、ネットで「ピアノ 胸の筋肉痛」などと検索してみた。手の交差と胸の筋肉痛の関係を直接書いた記事は見つからなかったが、腕や肩、とくに肩に力が入ったまま弾いていると、胸の筋肉痛になることがあるようだ。
で、これを解消するには? これまたカミさんの指導によると、「身体の重心が右手の前にくるように、左右に重心移動をする」ということをやるらしい。
そうは言っても、この部分、とても素早く左右を行ったり来たりする部分である。手だけでも大変なところに、身体の重心移動なんてやってるヒマがあるのだろうか? もちろん、そんなに大げさにやる必要はないらしいが…。
そういえば、『ロシア・ピアニズムの贈り物』という本に、「身体の中心点」と左右前後のバランスの話が書いてあった。(→《「ロシア・ピアニズムの贈り物」ノート4:「身体が生みだす響き」》) たぶん、これが「左右のバランス」ということなのだろう。
さてさて、また課題が増えてしまった。しかし、これで少しでも楽に弾けるようになって、筋肉痛も解消されるのであれば、やってみるしかない。やっぱり、1ヵ月半で第1楽章をやるのは無理かも…(弱気)。
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