それと、クルターグに触発(インスパイア)されて作ったアルバムということで、バッハ、シューマン、ブラームスなどとともに、クルターグやトーマス・アデスなどの現代作曲家の作品が入っているのも面白い ♪
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Universal Music Japan のリリース情報は下記。
アルバムのテーマは「自然」「ふるさと」「子供時代」「家族」ということで、よりパーソナルな作品に仕上がっているとのこと。
現代曲としては、クルターグの「遊び(ヤーテーコック)」から 7曲ほど、バルトークの「3つのチーク県の民謡」、そして世界初録音となるトーマス・アデスの「ザ・ブランチ」という曲が含まれる。
また、アイスランドの作曲家、カルダロン(1881-1946)とビルギッソン(1954-)の曲も 1曲ずつ入っている。
カルダロンの「アヴェ・マリア」(オラフソン編)は先行配信されている。YouTube には、グランドピアノとアップライトピアノの二つの演奏のプレイリストがある(↓)。
シグヴァルディ・カルダロン(Sigvaldi Kaldalóns)は医者でもあったが、350曲ほどの歌曲を作曲している。伝統的・ロマン派的な歌が多く、アイスランドではかなり人気があり、今でも演奏されているそうだ。(出典:英語版Wikipedia)
「アヴェ・マリア」の原曲は下記。きれいな曲だ ♪
もう一人のアイスランドの作曲家、スノッリ・シグフース・ビルギッソン(Snorri Sigfús Birgisson、1954-)はピアニストでもある。
✏️Snorri Sigfús Birgisson(公式サイトのプロフィール)
収録曲の "Where Life and Death May Dwell" は ""23 Icelandic Folk Songs" (2005/2006) の中の 1曲のようだ。下記音源(ビルギッソンが弾いている)の 1曲目。
オラフソンがクルターグの「遊び(ヤーテーコック)」をどんな感じで弾くのか、ちょっと楽しみである。トーマス・アデスの「ザ・ブランチ」(世界初録音)も ♪
それにしても、昔の(バロック〜ロマン)ピアノ曲と現代ピアノ曲を合わせてアルバムを作るのが流行っているのかな?
リフシッツはバッハとピーター・シーボーンの新作ピアノ曲を交互に弾く CD を出しているし…。
最近たまたま見つけた、オルテンス・カルティエ=ブレッソンというピアニストも、バッハと新ウィーン楽派(シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルン)の曲を交互に演奏している。
現代曲だけの CD だと売れないので、こういう工夫をしているのか、それとも、一つのプログラムを構成するときに何らかの理由(コンセプトなど…)で、こういう組み合わせになっているのか…?
その辺りはよく分からないが、いずれにしても現代ピアノ曲を聴ける機会(それも有名なお気に入りピアニストによる演奏 ♪)が増えるのはとても嬉しいことだ…(^^)♪
現代作曲家のピアノ曲は、おそらくピアニストによって解釈や演奏が異なると思うし、そういう多様な演奏を聴く中で、その作品の本当の良さが分かってくるような気がしている。
ただ、現代ピアノ曲との相性?がいいのか、バッハとの組み合わせが多いような気もしていて、もう少し組み合わせのバリエーションがあってもいいのかな?…とも思う。
今回のオラフソンのアルバムでは、バッハ以外にもシューマン、ブラームス、モーツァルトなどの曲が散りばめてあって、これはこれで面白そうだ ♪
そういえば、私の好きなキット・アームストロングも、「バッハ+リゲティ+自作」というアルバムを出していた。
今、この記事を書きながらキットくんの弾くバッハのコラールを久しぶりに聴いているが、やはりいいなぁ…(^^)♪
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