《鍵盤音楽史:現代》 23人目の作曲家は、ヤーン・ラーツ(Jaan Rääts, エストニア, 1932-2020)。
昨年初めて知った作曲家。このときは、ピアノ協奏曲第2番が気に入った。エストニア国内ではかなり有名な作曲家のようだが、世界的にはまだこれから…なのかな?
プロフィールは《エストニアの作曲家 Jaan Rääts ヤーン・ラーツのピアノソナタ ♪》の記事に少し書いているので、そちらを参照されたい。
そのとき、写真をお借りした「公式サイト」は現在 "Not Found" になっているので、参考までに ピアノソナタ集を出している "Grand Piano"サイトのプロフィールをリンクしておく。
✏️JAAN RÄÄTS(Grand Piano)
また「ピアノソナタ全集 第1集」のピアニストの Nicolas Horvath の紹介文は下記に。
✏️Complete Piano Sonatas • 1(Grand Piano)
ピアノ関連の作品リストは下記の通り。作曲年代不明のものも多いので、今回は種類順に並べてある。(出典:✏️Jaan_Rääts:Wikipedia /英語)
- Sonata No. 1, Op. 11 No. 1 (1959)
- Sonata No. 2, Op. 11 No. 2 (1959)
- Sonata No. 3, Op. 11 No. 3 (1959)
- Sonata No. 4, Op. 36 "Quasi Beatles" (1969)
- Sonata No. 5, Op. 55
- Sonata No. 6, Op. 57
- Sonata No. 7, Op. 61
- Sonata No. 8, Op. 64
- Sonata No. 9, Op. 76 (1985, rev. 2014)
- Sonata No. 10, Op. 114 (2000, rev. 2014)
- Sonata for 2 pianos, Op. 82 (1990)
- 24 Preludes for piano, Op. 33 (1968)
- 24 Bagatelles for piano, Op. 50
- 24 prelüüdi eesti rahvaviisidele [24 Estonian Preludes] for piano, Op. 60 (1977)
- 24 Marginalia for piano, Op. 65 (1982)
- 24 marginalia, for 2 pianos, Op. 68
- 24 Estonian Preludes for piano, Op. 80
- 24 Estonian Preludes for piano, Op. 83
- 4 for piano, Op. 125
- Prelüüd for piano, Op. 128 (2014)
ピアノ協奏曲的な作品は次の通り。
- Concerto for piano No. 1, Op. 34 (1968)
- Concerto for piano No. 2, Op. 70 (1983)
- Concerto for piano No. 3, Op. 83 (1990)
- Concerto for 2 pianos and orchestra, Op. 77 (1986)
- Concertino for piano and chamber orchestra, Op. 9 (1958)
- Concerto for piano and chamber orchestra, Op. 41 (1971)
今回、YouTube にある音源を聴いてわりと気に入ったのはプレリュードなどの小曲集。前回も聴いた "24 Marginalia for piano" Op. 65(1982)は、楽譜が表示される音源を見つけた。
ちょっと面白い曲で弾けそうなものもあるので試し弾きをしてみようか…などと思っている。なお "marginalia" とは「傍注」「欄外の注釈」という意味。
2台ピアノのための "Marginals" もあったので聴いてみた。こちらもいい感じ。演奏者の情報はない…(^^;)。
プレリュード集はいくつかあるが、Op.80 の音源があったので聴いてみた。
ピアノソナタは前回も聴いた、ニコラス・ホルヴァートというピアニストの CD(プレイリスト)をざっと聴いたが、前回と同じでちょっといいかも…と思ったのは第9番のみ。
「第1集」には 9〜10番、1〜4番の 6曲が入っている。あと 4曲あるのだが、第2集は見当たらない。第1集は 2017年にリリースされているのだが…?
♪ Rääts: Complete Piano Sonatas, Vol. 1(プレイリスト)
元の CD は下記。
ピアノ協奏曲をいくつか聴いてみたが、前回聴いた第2番がやはり一番良かったので、再掲しておく。演奏は、1999年生まれの Arko Narits という若いピアニストが音高生のオーケストラ(Tallinn Music High School's Symphony Orchestra)と共演しているが、なかなかいい ♪
ちなみに、ヤーン・ラーツ(Jaan Rääts)を検索すると、ラーツに作曲を師事したという作曲家が何人か見つかった。例えばこういう人たち。
✏️プログレ感覚の前衛的で壮大な響き P.ヤルヴィ/トゥール:交響曲第7番&ピアノ協奏曲(Tower Records)
「エストニアを代表する作曲家の一人であるエリッキ=スヴェン・トゥール…タリン音楽学校でフルートとパーカッションを学んだ後、タリン音楽アカデミーでヤーン・ラーツから作曲を学んでいます」
✏️ライモ・カングロ(Wikipedia)
「ライモ・カングロ(Raimo Kangro, 1949年9月21日 - 2001年2月4日)は、エストニアの作曲家。
タルトゥ出身。1973年よりタリン国立音楽大学(現在のエストニア音楽アカデミー)でヤーン・ラーツとエイノ・タンベルクに作曲を学んだ」
"Grand Piano"サイトのプロフィール(✏️JAAN RÄÄTS)を見ると、"Estonian Academy of Music" で教授をしているときの教え子がたくさん並べられている。
作曲の先生としても後進の育成にかなり成果を上げた人のようだ。
"Composers such as Raimo Kangro, Erkki-Sven Tüür, Rauno Remme, Tõnu Kõrvits, Mihkel Kerem, Avi Benjamin Nedzvetski, Kerri Kotta, Toomas Trass, Vsevolod Pozdejev, Tõnis Kaumann and Timo Steiner make up a diverse and distinguished list of former Rääts pupils"
主な参考記事は下記。
✏️Jaan_Rääts(Wikipedia /英語)
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