2022年7月31日日曜日

🎹三善 晃 1933-2013 14歳の藤田真央が弾くピアノソナタはいい ♪

《鍵盤音楽史:現代》 24人目の作曲家は、三善 晃(日, 1933-2013)。

個人的には、合唱曲&子供のためのピアノ曲の作曲家…というイメージを持っていた。…のだが、今回、藤田真央くんの弾くピアノソナタを聴いて、少し印象が変わった。




三善晃は 1933年東京生まれ。3歳の頃から自由学園の「子供ピアノ・グループ」でピアノ、ソルフェージュ、作曲を学び、6歳頃から平井康三朗に作曲とヴァイオリンを師事。

1951年東京大学文学部仏文科に入学。在学中の53年、「クラリネット、ファゴット、ピアノのためのソナタ」が第22回日本音楽コンクール作曲部門第1位、54年「ピアノと管弦楽のための協奏交響曲」が第3回尾高賞、文化庁芸術祭奨励賞を受賞し注目される。

55年給費留学生としてパリ音楽院に留学、アンリ・シャラン、レイモン・ガロワ・モンブランに師事。アンリ・デュティーユの影響も受ける。

1974年~95年まで桐朋学園大学学長を務めた。


ピアノ関連の作品リストは下記の通り。(出典:✏️三善晃:Wikipedia)

  1. ピアノと管弦楽のための協奏交響曲(1954年)
  2. ピアノソナタ(1958年)
  3. 組曲「こんなときに」(1960年)
  4. ピアノ協奏曲(1962年)
  5. ソナタ形式による練習曲(1967年)
  6. ピアノのためのプレリュード シェーヌ(1973年)
  7. Journals(1975年)-pf.一部連弾-
  8. Berceuse(1977年)
  9. こどものためのピアノ曲集「音の森」(1978年)
  10. ピアノのための アン・ヴェール(1980年)
  11. こどものピアノ小品集「海の日記帳」(1981年)
  12. 2台ピアノのための「響象I」(1984年)
  13. 音の手帳 ピアノ連弾組曲(1985年)
  14. 樹上にて 四手のピアノと管弦楽のための(1989年)
  15. Pour le piano(1995年)-2pf.-
  16. 2台ピアノのための「響象II」(1995年)
  17. Miyoshiピアノ・メソード(1997年)
  18. ピアノのために―円環と交差―(1998年)


今回、YouTube の音源で「ピアノソナタ」を聴いたのだが、改めて演奏(ピアニスト)による違いを強く感じた。最初に聴いた音源はまったく好みではなかったのだが…。

あとで、藤田真央くんの若いときの(今でも十分若いのだが…(^^;)…14歳のときの)演奏が入っている CD(↓)を見つけたのだ。真央くんのデビューアルバム ♪


YouTube に上の CD まるごとのプレイリスト(↓)があったので、さっそく聴いた。これが素晴らしかった…(^^)♪ ピアノの音が美しくまるで違う曲を聴いているようだった…。

♪ Beethoven - Rachmaninov - Miyoshi(プレイリスト)

少し前に、現代ピアノ曲の本当の良さを味わうには、その作品にふさわしい演奏が必要だ…ということを実感したのだが、今回もまったく同様のことを経験した。



次に聴いたのはピアノ協奏曲。

この作品は、NHKからの委嘱作品(芸術祭参加作品)で、1962年に森正指揮NHK交響楽団、本荘玲子の独奏により初演された。同年の芸術祭賞、尾高賞などを受賞している。

ちょっと期待しながら聴いたが、それほど面白いとは思えなかった。ピアノがやや硬質な響きであることが影響しているかもしれない。



以前、日本の現代ピアノ曲を探したときに気に入ったのが、こどものピアノ小品集「海の日記帳」の中の一曲、「波のアラベスク」という曲。


今回、他にも子供向けのピアノ曲でいいものがないか探してみたが、YouTube にはあまり良い音源がなく、曲としても「波のアラベスク」が一番人気のようであった。

演奏も、結局は前回見つけた子供の演奏が一番気に入った。


✏️三善晃(Wikipedia)

✏️三善晃(パナムジカ出版)




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