久しぶりに、音楽を聴いてゾクっと来た ♪ そして驚いた。
現代奏法のようなものだと思われるのだが、現代音楽にありがちな「違和感」のようなものがまるでない。人間の(少なくとも私の)感性に直接訴えかけてくるような音だ ♪
音楽そのものも「現代音楽」な人工的な感じや嫌な音や脅かすようなところはなく、「人間的」な感情を音楽にしたような印象だ。
演奏しているのは若手演奏家(LGT Young Soloists)だが、二人のソリストもバックの弦楽オーケストラも実に溌剌としていてとてもうまい ♪ 演奏をとても楽しんでいて、まるでロックバンドか何かのようだ…(^^)。
聴いたのはコレ(↓)。
♪ G. Sollima: Violoncelles, vibrez! - Oliwia Meiser, Carlo Lay & LGT Young Soloists
作曲者はイタリアのジョヴァンニ・ソッリマ(Giovanni Sollima、1962〜)というチェリスト&作曲家で、実は凄い人のようだ(後述)。
演奏は、Oliwia Meiser と Carlo Lay という二人のチェリストと "LGT Young Soloists"。
"Violoncelles, vibrez!" の日本語タイトルは「チェロよ歌え!」となっているようだ。
"LGT Young Soloists" というのは Alexander Gilman というドイツのヴァイオリニストが 2013年に設立したもので、コンクールの優勝者(12歳〜23歳の若者)などで構成されている。
昨年、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」の弦楽合奏版を聴いて、そのうまさにびっくりしたものだ ♪
そして、ジョヴァンニ・ソッリマ(Giovanni Sollima、1962〜)であるが、下記のプロフィールを見ると、「世界最高峰のチェロ奏者兼作曲家」「天才達が絶賛する鬼才チェリスト」「幅広い音楽性:バッハからジャズ、ロック、現代音楽、中東~アフリカに及ぶ民族音楽まで」などと言った言葉が並んでいる。
✏️ジョヴァンニ・ソッリマ(チェリスト、作曲家)(プランクトン)
かなり活躍している有名人のようだ。
日本にも来ていて、2019年夏に来日した時のレポートとインタビュー記事(↓)が "ontomo" にある。このときが「およそ15年ぶりの来日」らしい。昨年も来日予定だったが、コロナ禍のために今年に延期になり、さらにそれも中止となったようだ。
「100チェロ」コンサートレポート:2019.10.03
スーパー・チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマに聞く:2019.12.03
色んな音源が上のプロフィールや記事にも紹介されているので、彼の演奏や活躍はそちらを見て(聴いて)戴くとして、普通のクラシック?を聴いてみたいと思って、YouTube を探したら、ハイドンのチェロ協奏曲があった。初めて聴く曲だが、まずまず…♪
バッハの無伴奏チェロ組曲を探していたら、最近(2021年 3月2日)のコンサート(オンライン?)の録画を見つけた。自作曲、ストラヴィンスキー、バッハ、ベッリーニ、ヘンリー・パーセルなどを弾いている。ソロと 6台のチェロによる合奏がある。
♪ I CONCERTI 2021 - 6%Cellos e Giovanni Sollima
バッハは無伴奏チェロ組曲第6番を弾いている。ちょっと私の好みとは違うが、まぁ、こういう演奏(解釈)もありかとは思う。
ピアノの作品がないか調べてみたが、残念ながらなさそうだ。
それにしても、チェロという楽器の可能性をこれほどに引き出した作曲家はこれまでいなかったのではないだろうか?…といっても、そもそもチェロ曲についてはほとんど知らないので何とも言えないが…(^^;)。
ある楽器の曲を作曲するというのは、その楽器の持つ可能性を最大限に引き出すことを含んでいると思う。ピアノ作品においても、そういう(ジョヴァンニ・ソッリマのような)作曲家が現れるといいのに…と思う…(^^)♪
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