ところが、今回初めて知ったアンドリュー・フォン・オーエンというピアニストがなかなかいいかも知れないのだ…(^^)♪
*
*
*
*
*
♪ Andrew von Oeyen: Mozart Piano Concerto No.23 in A Major, K. 488 (PKF-Prague Philharmonia)
*
上の写真は本人の公式サイトからお借りしたもの。長身で、長い指(手が大きいというより指の長さが印象的…(^^;)…)で、クリアな音でキレのいい演奏をする。
アンドリュー・フォン・オーエン(Andrew von Oeyen)は1979年米国生まれ。注目され始めたのは、17歳でエサ=ペッカ・サロネン指揮ロサンジェルス・フィルと共演したこと。
コロンビア大学やジュリアード音楽院で学び、Herbert Stessin や Jerome Lowenthal に師事した。また、アルフレート・ブレンデルやレオン・フライシャーの薫陶も受けているようだ。
日本にも、2008年以来何度か来ていて、2010年にはベルリン交響楽団とともに来日してラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を弾いている。
今年も、5月に関西フィルハーモニー管弦楽団と共演してベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を弾く予定だったが、コロナのために中止となっている。
そもそも、アンドリュー・フォン・オーエンの名前を知ったのは下記の記事。「バッハとベートーヴェンの共鳴性」という言葉が気になって、このピアニストの演奏を聴いてみた。
✏️アンドリュー・フォン・オーエンによるバッハとベートーヴェンの共鳴性を裏付けたピアノ演奏!(Tower Records)
記事の内容は、この CD(↓)の紹介。
YouTube で最初に聴いたのがラヴェルの「ラ・ヴァルス」(↓)。2012年9月28日、紀尾井ホールでのリサイタルの録画である。
この演奏が素晴らしかった ♪ 音の多彩さ・明快さもリズム感も心地良いが、ダイナミクスの幅も豊かで、何よりも音楽の構造が見えるようなクリアなピアニズムが気に入った ♪
ともすれば「団子」になりがちなこの曲から、これほどの透明感を感じたのは初めてかも知れない。弱音の細かいフレーズもそのニュアンスを含めてはっきりと聴こえる。音楽全体の流れも実に鮮やかに展開されていく。
これはいいピアニストを見つけた ♪ と思っていくつかの音源を聴いてみた。
「ラ・ヴァルス」ほどの衝撃はなかったが、比較的気に入ったのはモーツァルトのピアノ協奏曲を弾き振りしている演奏と、ブラームスの「6つの小品」Op.118。
♪ Andrew von Oeyen: Mozart Piano Concerto No.23 in A Major, K. 488 (PKF-Prague Philharmonia)
ショパン、リスト、ドビュッシー、ガーシュウィンなども少し聴いてみたが、あまりピンと来なかった。まぁ、どのピアニストもそうだと思うが作曲家や曲によって合う・合わないというのがあるようだ。
ドビュッシーの音源は YouTube にはあまりなかったので、Spotify でこの CD(↓)を聴いた。
この中にあるストラヴィンスキーの「ペトルーシュカからの3楽章」は良かった。重くなりがちなこの曲が、クリアな音で奏でられるのはちょっと気持ちよかった ♪
Debussy, Stravinsky, Newman by Andrew von Oeyen (2013-10-29)
*
【関連記事】
《2020年:今年出会ったピアニスト ♪》
《2021年来日ピアニストをチェックしてみた:少し増えてきた ♪?》
現時点では、お気に入り「候補」くらいの感じだが、ちょっと気にかけておきたいピアニストが一人増えたのは嬉しい…(^^)♪
『バッハ - ベートーヴェン』の CD が出たら、ぜひ聴いてみたいと思う。曲目は下記。
J.S.バッハ:フランス風序曲 BWV.831
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調Op.27-1 「幻想曲風ソナタ」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」
J.S.バッハ:フルート・ソナタ第2番~シチリアーノ(ケンプ編)
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第7番 ヘ短調~ラルゴ(ケンプ編)
【関連記事】
《2020年:今年出会ったピアニスト ♪》
《2021年来日ピアニストをチェックしてみた:少し増えてきた ♪?》
0 件のコメント:
コメントを投稿