2021年4月14日水曜日

Bach100: 教会カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21 最も壮大なカンタータ

「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》プロジェクト、バッハの有名な教会カンタータの 3曲目は、最も壮大なものと言われている BWV21「わがうちに憂いは満ちぬ」(Ich hatte viel Bekümmernis)。演奏時間も約 40分と長い。


BWV21 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia


BWV21 は 1714年6月17日に初演されている。この日の礼拝はヨハン・エルンスト公子が病気療養のために旅立つ、別れの機会でもあったようだ。公子は翌年逝去している。

2部構成(↓)となっており、礼拝では第1部と第2部の間に「説教」が置かれる。

第1部
  1. Sinfonia
  2. 合唱「Ich hatte viel Bekümmernis in meinem Herzen」
  3. アリア「Seufzer, Tränen, Kummer, Not」
  4. レチタティーヴォ「Wie hast du dich, mein Gott」
  5. アリア「Bäche von gesalznen Zähren」
  6. 合唱「Was betrübst du dich, meine Seele」
第2部
  1. レチタティーヴォ「Ach Jesu, meine Ruh」
  2. 二重唱「Komm, mein Jesu, und erquicke / Ja, ich komme und erquicke」
  3. 合唱「Sei nun wieder zufrieden, meine Seele」
  4. アリア「Erfreue dich, Seele, erfreue dich, Herze」
  5. 合唱「Das Lamm, das erwürget ist」


主に参考にさせて戴いたのは下記記事だが、「まるでベー トーヴェンの『苦悩を通して歓喜へ』を先取りしている」という指摘はナルホドと思った。

バッハの教会カンタータのよくあるパターンは、まず最初に、悩み、苦しみ、 恐れおののく人間の姿が描かれ、これに対して、キリストの救いと慰めが示され る、そして最後は信仰の勝利が高らかに歌われると言うものです。まるでベー トーヴェンの『苦悩を通して歓喜へ』を先取りしているようなもので…

✏️BWV21「わがうちに憂いは満ちぬ」(バッハの教会カンタータを聞く)


聴いたのは、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(Philippe Herreweghe、ベルギー、1947〜)が "La Chapelle Royale & Collegium Vocale Gent" を指揮している演奏。


ソロは「Soprano: Barbara Schlick、Tenor: Howard Crook、Bass: Peter Harvey」で、1990年の録音。

シンフォニアはちょっと気に入ったが、全体的にはやや長すぎる…(^^;)?


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