今回ご紹介するのは、Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)という有名な(私は初めて知ったが…)デンマークのデザイナーがデザインしたピアノである。
3月に新しい豪華版カタログ(家具とピアノ)が出ていて、美しい写真が入った 336ページもある内容がオンラインですべて見ることができる ♪「おうちで」楽しめる😊
上の写真は "PH Bow Grand Piano" という機種だが、Poul Henningsen がデザインしたピアノは、他に "PH Grand Piano"、"PH Pianette"、"PH Upright Piano" の3種類がある。
この3月に小型チェンバロであるスピネット(spinet)をベースにした "PH Pianette" が電子ピアノとして復元されたとのこと。デザインはもちろん元の形だそうだ(↓)。
ちなみに、この写真にある椅子も Poul Henningsen がデザインした "PH snake stool"。
そして、これ(↓)が Poul Henningsen が最初に(1931年)デザインした "PH Grand Piano"。彼が Bauhaus とアール・デコの影響を受けたということが感じられる作品になっている。我が家には向いてないかな…(^^;)。
この機種だけ、ライプツィヒのブリュートナー社(Julius Blüthner Pianofortefabrik)が製造しているとのこと。他は、PH Furniture & Pianos 社が自社で製造している。
私が一番気に入ったのが、最初にあげた写真の "PH Bow Grand Piano"。
小型のグランドピアノで、形が美しいのと、蓋を閉めた状態でも、4カ所にある隙間(穴の列)から弦の響きが直接伝わってきそう(たぶん…)なところがいいと思う ♪
演奏動画も YouTube にある。検索するといくつか出てくるし、PH Furniture & Pianos 社のサイトにも動画が掲載されている。
The PH Bow Grand Piano
ところで、Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン、1894-1967)は照明器具とか家具とかピアノとか沢山のデザインを残していて、先進性が高く、現在でも通用するものとなっているようだ。MoMA(ニューヨーク近代美術館)にもいくつか収蔵されている。
とくに照明器具においては、1874年に創業したデンマークの照明メーカー、ルイス・ポールセン(louis poulsen)社とのコラボレーションにより数百種類のランプをデザインし、現在でも人気商品となっている。
一方で、家具とピアノについては、2010年に PH Furniture & Pianos 社がそのすべての権利を買い取って商品展開しているようだ。
その最新カタログが先月発行されていて、下記サイトから見ることができる。美しい写真がたくさんあるので、ピアノだけでなく家具のページも楽しく見させて戴いた…(^^)♪
✏️The Revival of Poul Henningsen Design Classics
おまけ。ピアノはとても手が届かないが(注文生産で、いろいろカスタマイズできるので価格は載っていないようだ…)、Poul Henningsen デザインの照明器具は、モノによってはちょっと無理すれば買える範囲かも…。自分のウチに合うかどうかは微妙…(^^;)?
例えば、コレ(↓)は1958年発表のペンダント照明の名作 PH5。
Louis Poulsen ルイスポールセン ペンダントライト PH5 モダン・ホワイト 白 White(正規品)
そして、この面白いデザインのペンダントライト(↓)も有名な "PH Artichoke" (アーティチョーク)という商品。
Poul Henningsen (ポールヘニングセン) PH 480 ペンダントライト ホワイト リプロダクト品 東芝LED電球付き(電球色)
参考記事。
✏️Poul Henningsen’s Iconic Pianos
✏️Poul Henningsen ポール・ヘニングセン(high-brands.com)
【関連記事】
《宙に浮く FAZIOLI ピアノ!♪》
《世界最小のグランドピアノ Butterfly Piano ♪》
《隈研吾デザインのFazioliグランドピアノ ♪》
0 件のコメント:
コメントを投稿