John Adams の新しい(3つ目の)ピアノ協奏曲 "Must the Devil Have All the Good Tunes?" の新譜リリースの記事である。「世界初録音」に違いないと思って、すぐに音源を探して聴いた。なかなかいいかも知れない…(^^)♪
幸にして、YouTube で全曲を聴くことができる。3つの楽章別の動画になっているのがちょっと難点ではあるが…。この協奏曲は楽章に切れ目がないのでことさら気になる。それで、CD を買わせようという魂胆…(^^;)?
しかし、CD リリースよりも前に聴くことができるのはありがたい ♪
♪ Adams: Must the Devil Have All the Good Tunes? - I. Gritty, Funky, But in strict Tempo;...
♪ Adams: Must the Devil Have All the Good Tunes? - II. Much Slower; Gently, Relaxed
♪ Adams: Must the Devil Have All the Good Tunes? - III. Piú mosso: Obsession / Swing
元の CD はコレ(↓)で、ドイツグラモフォンより4月17日のリリースである。演奏は、ユジャ・ワンとグスターボ・ドゥダメル指揮のロサンゼルス・フィルハーモニック。
2018年に LAフィルの委嘱により、ジョン・アダムズが作曲。2019年3月7日に LA の Walt Disney ホールで世界初演、3月20日にサントリーホールで日本初演。CD 録音は同じ年の11月。
John Adams: Must the Devil Have All the Good Tunes?
聴いた感想は、ドゥダメルとユジャ・ワンにピッタリの曲という感じ。コンテンポラリーというのかアメリカ風のちょっとジャズっぽい感じもある…。じっくり聴く曲というよりは、エンターテイメント的な作品?
色々と面白い音も聴こえてきて、現代音楽のような?…あるいはもうちょっと前の(ストラヴィンスキーあたりの?)派手な時代の響きがする。個人的な好みとしては「諸手を挙げて」という訳ではないが、聴き手を飽きさせない魅力みたいなものはある。
英語の解説記事みたいなのは沢山あるが、来日公演のときのジョン・アダムズへのインタビュー記事が日本語で…(^^)…読めるので、以下ここから少し引用。
ジョン・アダムズは、ロス・フィルの〈クリエイティヴ・チェア〉という立場で、現代音楽のプログラミングや委嘱、指揮を担当しているそうだ。ロス・フィルもほぼ毎年ジョン・アダムズの作品を演奏している。
ピアノ協奏曲 "Must the Devil Have All the Good Tunes?"(「悪魔はすべての名曲を手にしなければならないのか?」)のタイトルの由来については…。
「実はマルティン・ルターの言葉から採ったんです。チャック・ベリーやミック・ジャガーみたいにロックな曲名でしょう(笑)? ソリストのユジャ・ワンの超絶技巧を『悪魔だ!』と表現するような意味で、この曲名を使いました。もうひとつ、リストが19世紀に作曲した《死の舞踏》の伝統に連なるという意味も込めています」
ユジャ・ワンが弾くことを想定した作品…ということか…なるほど…(^^)♪
「主題そのものもジャズというか、とてもアメリカ的ですね。ヘンリー・マンシーニ的というか?」という問いかけに対しては…。
「ファンキーでしょう? それと、私はホンキートンク・ピアノの音が好きなので(独奏パートとは別に)曲の中で用いたのですが、今回はツアー演奏の制約上、楽器を運べなかったので、サンプル音で代用しました。英語で言うところの“サワー”、つまりキムチのような酸味が欲しかったんです(笑)」
【出典記事】
✏️〈NONESUCH RECORDS設立55周年〉特集、ジョン・アダムズ/ニュー・アムステルダム/ブラッド・メルドーに迫る(Mikiki)
英文では LAフィルの解説記事が割と分かりやすい。
この曲は連続する3つの楽章からなっている。伝統的な「急 - 緩 - 急」の形式に従っている。ソロのピアノは全曲を通して演奏し続ける。…で、続けて、作品の構成の簡単な解説があるが、割愛…(^^;)。
とりあえず、《現代ピアノ曲🧡》のお気に入り候補として入れておこうと思う。
【参考】Yuja Wang の Facebook 記事
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