前回の「近況」でラヴェル「クープランの墓」の〈メヌエット〉をいつまでやるかという悩みを書いた。
で、《バッハのコラール前奏曲ピアノ版:クリスマスの時期に…》の記事で書いたように、〈メヌエット〉を続けながらもう1曲やる方向で考えることにした。
最初は、バッハのコラール前奏曲の中から比較的簡単そうなものということで探していたのだが、その途中で聴いた YouTube のこの音源(↓)で気持ちが変わった。その最初の曲が実にきれいでよかったのだ。
ここでのタイトルは "Largo du Concerto pour clavecin en fa mineur (BWV 1056)" となっているが、調べてみると「バッハのアリオーソ」という通称で有名な曲らしい。
ちなみに、上の音源はヴィルヘルム・ケンプが自分でピアノソロに編曲したバッハの作品を弾いているもの。なかなかいい。
楽譜も全音から出ている(↓)。2番目の「ラルゴ〜」というのがこの曲だ。
- 神よあなたに感謝を捧げます~教会カンタータのための前奏曲(BWV29)
- ラルゴ~クラヴィーア協奏曲へ短調(BWV1056)から
- シチリアーノ~フルートソナタ第2番(BWV1031)から
- 来たれ異教徒の救い主よ~コラール前奏曲(BWV659a)
- 目を覚ませと呼ぶ声が聞こえる~コラール前奏曲(BWV645)
- 主よ人の望みの喜びよ~カンタータ第147番<心と口と行いと生命もて>(BWV147)からのコラール
- あなたの道をお選びなさい(わが心からの望み)~オルガンコラール(BWV727)
- イエスよわたしは主の名を呼ぶ~コラール前奏曲(BWV639)
- たしかにその時機だ(いざともに喜べ愛する信者たちよ)~コラール前奏曲(BWV307/734)
- こころよき喜びの声にて~コラール前奏曲(BWV751)
上の YouTube の音源には、この10曲のうち9曲(BWV645 以外)が入っている。
この楽譜を買おうかとも思ったのだが、1曲のために10曲か…などという貧乏人根性で、 IMSLP をみたら、ピアノソロのアレンジが3つほどあった。ので、とりあえず一番簡単そうなもの(Gouin という人の編曲)を使うことに…。
横でカミさんが「私もコラール前奏曲でもやろうかしら…」なんて言い出しているので、そのときはたぶん買うことになるだろう。
昨日から譜読みを始めた。
ところで、「クープランの墓」〈メヌエット〉の方だが、相変わらず苦戦中。手につかない(指が覚えてない)数カ所を部分練習しているのと、通し練習を継続している。
トピックス的なことは二つほど…。
一つは、難所(↓)克服のヒント。
左手の4音の和音連続に苦労しているのだが、その位置決めに「3の指(中指)」を先導役として使うこと。次の和音に移動するときにまず3の指の位置を決めて、そのすぐ後に他の指を置くと少しだけ確実さが増すことを発見。
つまり「1235」の指で押さえるときに、「---3-」→「1235」という感じの瞬間芸?をやるわけだ。
これで解決するかどうかはまだ分からないが、なんとなく希望が持てそうな気がして来た…(^^)。
もう一つは、ここに来て大きな勘違いを発見!…というか、カミさんからの指摘を受けた。
コーダ部分の装飾音符、下記の④で、ずっと「ソミソ(535)」で練習していたのだが、最初の「ソ」はよく見ると「タイ」でつながっている…ではないか…(^^;)!!
なので、ここは「ソミレ」の感覚になるわけだ。「レ」が「シ」と同時ということを除けば、「ソミソ」に比べればかなり弾きやすくなるはずだ。ちょっとだけ楽になった…?
…という感じで、年末までこの2曲で頑張ることになる。よい一年の締めくくりになるといいのだが…♪
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