ラヴェルの「クープランの墓」〈メヌエット〉の練習もすでに3週間を過ぎた。前半(三部形式の A と B)は暗譜を完了し、後半は譜読みを一応最後まで終えて暗譜の努力中。
全体的には、前回、曲をブロック分けにして練習の手順を整理したことで、まぁ予定通りに進んでいる。
が、困ったことに「上手くなっている」という感覚がほとんどない。弾けないところは弾けないし、同じところで引っかかるし…。思うような音の響きにはならないし…。
なので、暗譜や譜読みという意味では進んでいるが、よりよく弾けるようになっているという「進歩」感はない…(^^;)。
その「進歩」感を得るために、何が課題なのか? 引っかかる箇所を改めて見てみると、主な原因はどうも3つくらいに絞れそうだ。
一つ目は、装飾音符。そこで指が動かなかったり、音が出なかったり、思うような音にならなかったり…、で止まる。止まらずに弾くクセをつけた方がいいと思いつつ、止まってしまうのだ。
そもそも、この曲は装飾音符で始まる(↓①)。さらにあちこちに出てくるので、この装飾音符をきれいに入れることがこの曲のキモの一つだと思っている。
パターンは主に2つ、②「454」と③「243」と思っていたら、最後に④「535」が待ち受けていた(↓)。
カミさんはピアノのせい(かなり年代物なのでキーが少し重い)もあるよ…と慰めて?くれるが、その前に指が動いていないのは本人が一番分かっている…。ここは練習あるのみ。
二つ目は、4音の和音の連続。中間部分(B)はずっとその連続、しかも、左手と右手で交互に出てきたり、臨時記号満載の部分があったり…。
4つの音を押さえる、しかもできるだけ脱力して弾くだけでも大変なのに、それが白鍵・黒鍵を交えて連続するのだ…!
以前よりは「同時打鍵」はできるようになってきたと思っていたのだが、白鍵・黒鍵の組み合わせによっては、それも怪しい。とくに左手が問題だ。例えばこういうところ(↓)。
これも、繰り返し練習するしかないのだろうが、ラクな押さえ方とか、移行しやすい形だとか、もう少し工夫の余地がないのか?もう少し探ってみようと思っている。
そして三つ目は、音が飛ぶところ。これは以前からの課題。
この曲には、ちょっと3段楽譜みたいなところ、つまり左手で和音を弾きながら、さらにベース音を入れるような箇所がある。例えば、上の楽譜の2小節目にある「ソレ」のベース音。
こういうところでは、ベースに飛ぶのも難しい(ほんの一瞬遅れたりする)のだが、それ以上に、元の和音に戻るのが難しい。気をつけてないと迷子?になって元の流れに戻れなかったりする。
「素早い移動と垂直打鍵」が必要になるはずだが、その移動先(ターゲット)がなかなか定まらない。
体で覚えるしかないのだろうが、どのタイミングでどこを見るかという「視線」の問題もあったような気がする。これを書きながら、いま思い出した。次の練習で確かめてみよう。
…ということで、今週はひたすら指に覚えてもらうための繰り返し練習が中心になるが、上記の3つの課題を少し意識してみよう ♪
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