ラヴェルの「クープランの墓」〈メヌエット〉を始めて、もう少しで1か月になる(早いね…)。私にとっては少し難しい曲だと覚悟はしていたのだが、思った以上に進み方が緩やかだ。
全体的な状況としては、一応最後まで暗譜ができて、楽譜を見ないでも練習できるようにはなった。前半(3部形式の A と B)までは、引っかかりながらも何とか続けて弾くことができるようになった。ただし、テンポは遅め。
前回書いた「進歩感を得るための3つの課題」(装飾音符、4音和音の連続、音が飛ぶところ)は相変わらず「課題」として立ちはだかっている。
とはいえ、わずかではあるが「前進」している感覚は少しずつ出て来たかも…。音の響きとか、盛り上げ方とか、若干ではあるが「音楽的」なことも気になり出したので…。
今回、全体的に難しそうだったので「難所」認定はしてこなかったのだが、3大課題の一つ「4音和音の連続」がどうも最大の「難所」のような気がしてきた。
中間部分(B)は何とかなりそうなのだが、下記の左手の部分がうまく行かない。
そして、最大の難関はこれに続く2小節(↓)。
[二分音符+♩] のリズムのところは、次の音を準備する時間があるのでまだいいのだが、[♩♩♩] と続くとなかなかつながらない。
前後を合わせると、5つの和音を続けて弾かなくてはならない!!
いろいろ練習方法を工夫しているが、まだこれといった解決方法は見つからない。ただ、いくつかヒントになりそうなことは思いついた。
一つは、部分和音練習。これは、難しい和音を押さえるときに、最初は音(たいていは中の音)を抜いて練習するという方法である。上の「最大の難関」の左手で、その練習方法で(中の音を一つにして)やっていたのだが、あまり効果がない。
で、ふと見ると1と5は常にオクターブ。なので、逆に1と5を抜いて中の指2本だけの部分和音練習をしてみた。これが、意外と効果がありそうなのだ。中の2音だけを練習したあとで4音和音を弾くと、心なしか?楽になった気がしたのだ。
もう一つは、指の形、というか奥行き方向の指の打鍵位置。
何となく、黒鍵に挟まれた白鍵(レ、ソ、ラ)を弾くときは、指が挟まれる感覚が嫌なので避けていた。つまり、できるだけキーの手前の方を押さえていた。
ところが、4音和音でそれをやると手が不自然な格好になる。なので、挟まれる感覚は我慢をして、一番自然に指が弾ける形(2〜4の指は奥の方で打鍵)にしてみた。すると、最初は違和感があったもの、慣れるとこちらの方が楽な気がしてきた。
ついでに、面白い?ことを発見。隣の黒鍵の側面を「ガイド」にすることで、指の位置決めがしやすくなったようなのだ。つまり音を外す確率が減った(かも…)。
もう少し慣れてくれば、見ないで押さえるときの「ガイド」にもなり得るかもしれない。(辻井伸行くんとかは、もしかしてこういうことも利用して弾いているのかな…?)
さて、今回の曲は1か月では無理と分かっているので、少なくとも今月いっぱいは頑張ってみようと思う。弾けないところの部分練習と通し練習…。そのあとは月末の状況で考えよう…(^^)♪
年内はあと1曲しかできないなぁ…。
【関連記事】
0 件のコメント:
コメントを投稿