2016年7月4日月曜日

近況:ブラームスの間奏曲、きれいな音色を求めて部分練習

この1週間で中間部の「暗譜」も一応できたので、曲(ブラームス Op.117-1)全体が第3段階の「部分練習(弾き方訓練)」というところまで来た。ここまでほぼ1カ月。


前回作った「進捗マップ」を更新しようかと思ったのだが、「弾けてない」部分がほとんど減ってないのでやめた。次の「通し練習」の段階に行くには、まだまだ時間がかかりそうだ。


一通り「暗譜」したので、三部形式のそれぞれの部分に分けての練習から、一応、通して弾きながらのやり方に変えることにした。

弾けてない箇所はほぼ分かっているのだが、前日の練習の効果を確認する意味もあって、最初に数回通して弾くことにした。本当は「進歩」の状況を確認したいのだが、今のところ「進まない」状況の確認になっている…(^^;)。


通して弾くときには、いくつかのバリエーションを試している。

普通に(自分で普通だと思う弾き方で)弾くことに加えて、例えばテンポを少し落として丁寧に弾いてみたり、脱力を意識しながら少し小さめの音で弾いたりしている。

最近気に入っているのは、少し跳ねるような弾き方。「♩♪♩♪」の6/8拍子のリズムを「ぽ〜んポンぽ〜んポン」という感じで、そのリズムの波に乗って弾く感じ。メロディーを抜いた和音だけで、このリズムの練習をすると、感覚がつかみやすい。

タッチも、スタカートまでは行かないが、弾いた指と手をすぐに上げる感覚で、脱力を意識して弾くようにしている。もともと、弾いた指が鍵盤にへばりつく悪い癖があるので、それを改善する効果も狙っている。


で、弾けない箇所、よく引っかかる場所の部分練習(弾き方訓練)を行うのだが、そのとき、いちばん気にしているのが「音色」である。自分の気にいった、きれいな音を出すにはどうすればいいのか、を考えながら弾いている。

その前に、間違えずに弾けるようにするのが先なのだろうけれど、それは回数をこなすうちに指が覚えてくれるものだと信じている。それよりも、どう弾きたいかというイメージをもって練習した方が、効果が出るのではないかと思う。


といっても「音色」は難しい。正しい弾き方というのが基本なのだろうが、そこが一番難しい。とにかく、あれこれ試す感じなのだが、最近注意しているのは「ペダル」と「各声部の強弱バランス」。

ペダルは、当然、踏まないとブツ切れ、踏みすぎると音が濁る。その中間?のちょうどいい加減を見つけるのが難しい。速い踏み替えができるといいのだろうが、今の私の実力では無理。

ペダルは「耳で踏みなさい」という話を聞いたことがあるので、とりあえずは自分の耳を頼りに、いろいろ試してみるしかない。


声部のバランスは、三部形式の ABA' の A と B 部分は、自己満足レベルに近づいてきたと思っている(これ以上は自分の実力では無理、ということ…)。ところが、A'(↓)のところがうまくいかない。



一つには、メロディーが左右入れ替わるので、それがうまく弾けないこと。もう一つは、その時に高音部で鐘の音のように響く和音が思うように弾けないこと。

小さな音で、でもしっかり響かせたいが、どうしても大きくなりがち、小さくすると音が抜ける…。意識しすぎると力が入ってしまう。…いまの私の技術レベルでは無理なのか…(ふぅ~)。


…弾けるかどうかかなり不安を持って取り組み始めた曲だが、こんなことで悩めるところまで来ただけで、私にとっては上出来だと思う。

が、ここまで来たら、もう少し頑張ってみたいと思っている。人間の欲には限りがないようだ、いや「音楽には終わりというものはない」と言った方がカッコいいけど…(^^;)。



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《近況:ブラームス間奏曲Op.117-1、進捗マップ?》


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