読書メモ:『パルランド 私のピアノ人生』
(高橋アキ、2013年、春秋社)
PART 3 フル回転の日々
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(渋谷「ジァンジァン」でのサティ全曲演奏は)熱心な聴衆が集まって、熱気でムンムンしていた。それまで私が知っていたクラシックや現代音楽のとりすました雰囲気とは大違い。
※こういったノリの演奏会や場が、いまのクラシック(ピアノ)界にあるのだろうか?
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「お話の入る作品など、いいですよね」というインタビュアーの促し。
※TVで見た武満徹の《ファミリー・ツリー》の朗読の女の子の語りと演技(ちょっとした目線さえ)は存在感があった。言葉や人の表情の豊かさに驚くと同時に、そのウラ?で鳴っているオーケストラの音の薄っぺらさ?のようなもの、楽器の音の限界のようなもの、単なる伴奏あるいは効果音でしかない管弦楽の音響が対照的だった。
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