2016年5月27日金曜日

ブラームスを弾くとしたら2:難易度・候補曲…

昨日書いた「もやもや」から少しでも前に進むため、そして次の選曲の参考にするため、ブラームスのピアノ曲を再度調べ始めた。

実際に弾けるかどうかという感触は、来月初めにやる予定の「選曲週間」で試してみるつもりだが、その前準備としての調査である。実際にやったのは、YouTube でいろいろ聴いてみて当たりをつける、楽譜を見てみる、難易度を確認する、などである。

※追記@2023/03/26:難易度付きの一覧表は下記



最初に、難易度でいつもお世話になっている「あるピアニストの一生」のサイトのブラームスのページで、作品の一覧をざっと見た。以前に見たときと同じで、難易度で見ると私が弾けそうな曲は一つもない。

中級程度で弾ける曲としては、op.76、op.116〜119、op.39(ワルツ集)あたりにありそうだ、というネットの記事を見かけたので、それに従うことにした。

その前に、3曲のピアノソナタもざっと聴いてみた。緩徐楽章あたりは比較的やさしいのでは?という淡い期待をもって…。結果としては、難しすぎてとても無理という結論となった。


ブラームスのピアノ曲の難易度
(後期作品を中心に)

まず、上にあげた「ブラームスのページ」から28段階での難易度の一覧をコピペしておく。あわせて、ヘンレ社の楽譜カタログ(op.76の例)に記載されている9段階での難易度(等級)も参考につけてある。

ワルツ集は、ヘンレ社の難易度のみ記載。ヘンレ社の難易度(等級)については下記記事参照。



8つの小品 Op.76

1 カプリチオ:25(等級 6/7)
2 カプリチオ:25(等級 6)
3 インテルメッツォ:19(等級 5)
4 インテルメッツォ:20(等級 5/6)
5 カプリチオ:25(等級 6/7)
6 インテルメッツォ:20(等級 5/6)
7 インテルメッツォ:18(等級 5)
8 カプリチオ:23(等級 6/7)


二つのラプソディー Op.79

第1番:24(等級 6/7)
第2番:21(等級 5/6)★


幻想小曲集 Op.116

1 カプリチオ:24(等級 6/7)
2 インテルメッツォ:22or25(等級 6)
  ※中間部に難易度が異なる2種類がある
3 カプリチオ:22(等級 6/7)
4 インテルメッツォ:21(等級 5)
5 インテルメッツォ:20(等級 5/6)
6 インテルメッツォ:18(等級 4/5)
7 カプリチオ:22(等級 6/7)


三つの間奏曲 Op.117

第1番:21(等級 5)★
第2番:23(等級 5/6)★
第3番:24(等級 6)★


6つの小品 Op.118

1 インテルメッツォ:18(等級 6/7)
2 インテルメッツォ:22(等級 6)
3 バラード:24(等級 6/7)
4 インテルメッツォ:22(等級 6)
5 ロマンス:19(等級 6)
6 インテルメッツォ:24(等級 6/7)


4つの小品 Op.119

1 インテルメッツォ:19(等級 5/6)
2 インテルメッツォ:21(等級 6)
3 インテルメッツォ:20(等級 6/7)
4 ラプソディー:26(等級 7/8)


Waltzes op. 39

Waltz B major op. 39,1 : (等級 6/7) (5/6)
Waltz E major op. 39,2: (等級 5/6) (5)
Waltz g sharp minor op. 39,3: (等級 4/5) (4)★
Waltz e minor op. 39,4: (等級 6) (5/6)
Waltz E major op. 39,5: (等級 5) (3/4)
Waltz C sharp major op. 39,6: (等級 6/7) (6)★
Waltz c sharp minor op. 39,7: (等級 5/6) (5)
Waltz B flat major op. 39,8: (等級 5/6) (4)
Waltz d minor op. 39,9: (等級 4/5) (3/4)★
Waltz G major op. 39,10: (等級 6) (5)
Waltz b minor op. 39,11: (等級 6) (5)
Waltz E major op. 39,12: (等級 5/6) (5)
Waltz B major op. 39,13: (等級 6/7) (6)
Waltz g sharp minor op. 39,14: (等級 7) (6)
Waltz A flat major op. 39,15: (等級 5/6) (5)★
Waltz c sharp minor op. 39,16: (等級 5/6) (5)


こうしてみると、私の弾けそうな難易度(17以下)の曲は一つもない…。ワルツの等級が2つあるのは、作曲家自身による「簡易版」(少し易しくしたもの)があるため→次項。


ワルツ集 op.39 の「簡易版」

op.39 のワルツ集は、最初連弾用に書かれたもので、その後2台のピアノやソロ用に編曲されている。ソロ用には通常版以外に「簡易版」というものがあって、少し易しくなっている。それでも、私には難しいのだが…(^^;)。

たとえば、有名な第15番の冒頭を比べると、こんな(↓)感じだ。

【通常版】

【簡易版】


たしかに、少し音符の数が減っていたり、低音の離れた音が近くになっていたりする。この曲の場合、調も変わっている(弾きやすく?)。


ブラームスを弾くとしたら

一通りざっと聴いてみた感じでは、ちょっといいなぁと思う曲はほぼ難易度が高い。というか、ほとんどの曲が私にとっては難しい。

なので、一つの候補はワルツ集の中の比較的やさしい曲。場合によっては「簡易版」。聴いていて、ちょっと気に入ったのは、上のリストで★印をつけた第3、6、9番あたり。と、聴き覚えのある15番。

ワルツ以外で気に入ったのは op.117 の「三つの間奏曲」。テンポがゆっくりなのをアテにしてチャレンジしてみるか…とも思ってはみたが、難易度21はちょっとハードルが高いかも…。

まぁ、実際に楽譜を見て、少し弾いてみて…、それからゆっくり考えることにしよう…♪



【関連記事】
《ブラームスを弾くとしたら…(選曲準備3)》


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