2016年5月18日水曜日

シューマンのピアノ曲:お気に入りベスト10

今回、シューマンの「森の情景」を練習するにあたって、これまであまり聴いてこなかったシューマンのピアノ曲をひと通り聴いてみた。その結果、鑑賞曲としても、それなりに気に入ったものが見つかったので、現時点でのベスト10という形でメモを作った。

十分に聴き込んだ上での順位ではないし、たまたま聴いた演奏(ピアニスト)による影響もあると思うので、あくまでも「現時点での」である。今回聴いた YouTube の音源もメモしておく。

聴きたい曲の幅が広がったことは嬉しい。残念なのは、この中に弾けそうな曲が1曲もないこと。まぁ、それは仕方のないことだが…。


1. 交響的練習曲
 Etudes symphoniques Op.13 [1834-37年] [33'00"]


YouTube でマルティン・ヘルムヘンというピアニストの演奏を聴いて、この曲の(ひいてはシューマンの)良さに目覚めたという記念すべき?曲。ひと通り聴いた後でも、私の中ではベストである。

ヘルムヘンの動画は削除されたようなので、とりあえずトリフォノフの演奏をあげておく。


2. クライスレリアーナ
 Kreisleriana Op.16 [1838年] [31'30"]


このソコロフの演奏は実にいいい。楽譜を見ながら聴けるホロヴィッツの動画も聴いた(見た)が、楽譜の密度がすごくて、よく作ったものだ?と感心した。


3. フモレスケ 変ロ長調
 Humoreske B-Dur Op.20 [1838年] [28'00"]


正直言って、この演奏でチョ・ソンジンを見直した。ショパンコンクールのときより断然いいと思う。


4. アレグロ ロ短調
 Allegro h-moll Op.8 [1831年] [10'00"]


まったく知らなかった曲。ピアニスト不明だが、いい感じ。
※追記@2023/03/25:ピアニストは Eric Le Sage のようだ。


5. ダヴィッド同盟舞曲集
 Die Davidsbundlertänze Op.6 [1837年] [38'30"]

♪Adam Laloum - Schumann : Davidsbündlertänze, Op.6
※追記@2023/03/25:「再生できません」となる。

何度か聴いた曲ではあるが、この曲もピアニストによってかなり印象が違う気がする。

何人か聴いたなかで好印象を残したのがこのアダム・ラルーム(Adam Laloum)。初めて聞く名前である。最近、やりすぎ(大音響&打楽器的)の演奏が多い中で、この演奏の優しさは新鮮だ。


6. 暁の歌
 Gesange der Fruhe Op.133 [1853年] [13'00"]


シューマン晩年の美しい作品。1830年代の作品とは違う趣が魅力的である。


7. ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」
 Faschingsschwank aus Wien ‘Phantasiebilder’ Op.26 [1839-40年] [21'00"]

♪Murray Perahia - Schumann - Faschingsschwank aus Wien, Op 26
※追記@2023/03/25:「再生できません」となる。

この曲もたぶん初めて聴いたのだが、なかなか気に入った。ペライアの演奏がいいのかも知れない。

ちなみに、今年のラフォルジュルネで、偶然にもゲニューシャスくんの演奏を聴いた(演奏曲目が変わって…)。これはちょっと残念な演奏だった。



8. 8つのノヴェレッテ の第1番
 8 Novelletten Op.21 [1838年] [46'00"]


8曲のうち気に入ったのは第1曲。ただ、この演奏(Dino Ciani というピアニスト)が気に入ったというわけではなく、他に全曲通して聴ける音源が見つからなかったので…。もっといい演奏が期待できそうな曲なのだが、残念ながら今回は遭遇せず。今後に期待。


9. 4つの夜曲 の第4曲「独唱つきの輪唱」
 4 Nachatstücke Op.23 [1839年] [17'30"] 


やや平凡なメロディーにも聴こえる曲であるが、なんとなく懐かしさを感じさせてくれる雰囲気が気に入った。


10. パガニーニの奇想曲による6つの演奏会用練習曲 の第1曲
 6 Konzert-Etuden nach Caprichen von Paganini Op.10 [1833年] [24'40"]


聴き覚えのある曲。(パガニーニの原曲の方?)でも、ピアノ曲としてもなかなかいいと思う。


なお、有名な「謝肉祭 Op.9」も悪くはないが、それほど惹かれなかった。それと、下記の3つの曲集も曲によっては好きなのだが、あえてお気に入りにいれるほどの理由がなかった…。(という感じかな?)

森の情景
 Waldszenen Op.82 [1848-49年] [18'10"]

幻想小曲集
 Phantasiestüke Op.12 [1837年] [28'00"]

子供の情景
 Kinderszenen Op.15 [1838年] [17'20"]



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