昨年、初めてピアノコンクールをたくさん聴いて、なかなか面白いものだと思った。チャイコフスキー・コンクールやショパン・コンクールなど、世界の名だたるピアノコンクールの「当たり年」だったこともあり、楽しませてもらった。
なかには、複数のコンクールにエントリーしているピアニストもいて、彼らはどのくらい前から準備しているんだろうと思ったりしたものだ。
昨日たまたま、第4回高松国際ピアノコンクールが、5月17日の記者会見で発表されたという記事を見つけた。2018年の3月14日〜開催なので、1年10カ月前の発表ということになる。
「高松国際ピアノコンクール 優勝賞金300万円、最高水準に 18年3月に第4回開催」
こんなポスター(↓)も発表されていた。
ずいぶん前に発表するんだなぁ、と一瞬思ったが、準備期間を考えるとこんなものなのだろう。参考までに、コンクール本番までのだいたいの流れをみてみるとこんな感じ。
2016.05.17:募集要項公開
2017.04.01:応募開始
2017.09.20:応募締切・予備審査DVD提出
2017.12.05:予備審査結果通知
2018.03.14:コンクール開始
2018.03.25:結果発表
そういえば、第9回浜松国際(3年に1回)が2015年11月、第6回仙台国際(3年に1回)が今年2016年6月である。で、この第4回高松国際(4年に1回)が2018年3月に開催。
とすると、あれ? 2018年には次の浜松国際も秋にあるんだ。ということは、あと半年もすれば募集要項が発表されるのかな?
今のところ、浜松国際の公式サイトには「審査委員長に小川典子氏」のニュースだけ載っている。
ところで、この1年10カ月で、参加者はどのくらい練習するのだろう。素人考えで、つまらぬ計算を思いついた。日数は約660日ある。
一方、課題曲は予備審査も含めて11曲ほど(↓)。とはいえ、古典派ソナタ、ピアノ四重奏曲、ピアノ協奏曲などの大曲も含まれているので、演奏時間で見たほうがいいか…?
予備審査:練習曲2曲
1次:20〜25分(バッハ平均律、ショパン練習曲、1900年〜)
2次:45分以内(古典ソナタ、ロマン派)
3次:モーツァルト変奏曲、委嘱新作(5分)、ピアノ四重奏曲
本選:ピアノ協奏曲
時間で見ると、予備審査と1次で30分、2次で45分、四重奏曲と協奏曲がそれぞれ30分として、モーツァルトの変奏曲が10分程度なので、3次はだいたい45分くらい。合計150分、2時間半くらいか…。
で割り算をする。660日÷150分=4.4。曲の1分あたり4日半の練習。10分の曲だと1カ月半、30分の協奏曲だと4カ月半…。
これが、多いのか少ないのか、素人にはまったく分からない。というより、こういう計算に意味があるのかないのか?たぶん意味ないだろう…(^^;)。
22カ月でこれだけの課題曲を仕上げるというのがどういうことなのか、想像もつかないので、思わず計算をしてみた次第…。
それにしても、課題曲にモーツァルトの変奏曲って珍しいような気がする。次の4曲から選ぶのだが、たぶんどれも聴いたことがない。
●パイジェッロの「主に幸いあれ」による6つの変奏曲
ヘ長調 K.398
●グルックの「愚民が思うには」による10の変奏曲
ト長調 K.455
●アレグレットの主題による12の変奏曲
変ロ長調 K.500
●デュポールの主題による9つの変奏曲
ニ長調 K.573
2018年になったら一度聴いてみるか…。再来年のことなので、鬼も笑わないか…(^^;)。
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