今年のピアノライフ(My Piano Life)振り返りその3。4つの目標(↓)のうち「3. ピアノ曲鑑賞:有名曲を一通り聴く」について。
1. ピアノの上達:スピードアップなど
2. ピアノ練習曲:10曲以上+レパートリー化
3. ピアノ曲鑑賞:有名曲を一通り聴く
4. 音楽イベント:コンサート、新体験
私の「ピアノ曲鑑賞」には、いくつかの動機(目的?)がある。
・好きな曲のいい演奏を見つける
・新しい(私の知らなかった)お気に入り曲を見つける
・お気に入りピアニストを発見する
・現代曲などあまり知られてない曲を知る
・自分が練習したい曲を見つける
・練習中の曲を聴いて参考にする
などである。
ところが一方で、ピアノ音楽ファンと自称しながら、有名なピアノ曲もそんなに知らないという「引け目」みたいなものがずっとある。で、今年の目標としては次のように設定したのだった。
①有名なピアノ曲(一通り?…)
②新しい「お気に入り曲」を探す(5曲くらい?)
②は、①だけではつまらないので付け足したものである。
結論から先に書いてしまうと、この目標は未達成である。有名なピアノ曲を聴くということもほとんどできなかったし、新しい「お気に入り曲」も思い当たるものがない。
とはいえ、そう言い切ってしまうと身も蓋もないので、今年新しく聴いた(知った)曲を思いつくまま挙げてみたいと思う。
まず、練習した曲から…。→ 《ピアノ練習履歴2015》
1. シューベルト:「3つのピアノ曲(即興曲)」D946
(練習しているのは第2番)
→これはお気に入り曲に入れていいかもしれない
2. スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.380
3. モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282
(練習したのは第1楽章だけ)
4. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調 Op.90
(練習したのは第2楽章だけ)
→聴いたことはあったはずだが…
5. シベリウス:「13の小品」から《エチュード》Op.76-2
内田光子さんのリサイタルで聴いた曲として…。
6. ベートーヴェン:ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲
キット・アームストロングのリサイタルで聴いた(& YouTube で予習)した曲では次のような曲。バッハのパルティータは、キット君の演奏は第6番だったが、ぜんぶ聴いてみた。
7. バッハ:パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830
8. バッハ:パルティータ 第1番 BWV 825
9. バッハ:パルティータ 第2番 BWV 826
10. バッハ:パルティータ 第3番 BWV 827
11. バッハ:パルティータ 第4番 BWV 828
12. バッハ:パルティータ 第5番 BWV 829
13. バッハ:コラール前奏曲集より BWV654、BWV605、BWV655
14. バッハ(リスト編):オルガンのための幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
15. キット・アームストロング:バッハの名による幻想曲
16. リスト:「2つの伝説」より第1番
“小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ”S175/R17
17. リスト:超絶技巧練習曲集より第10番へ短調「熱情」S139/R2b
18. リスト:メフィスト・ワルツ第1番
「村の居酒屋での踊り」S514/R181
→リストは何となくは知ってはいたが…
興味を持って調べた中では《シューベルトのピアノ・ソナタ》が一番記憶にある。なかなかいいが、弾けそうなものはない。
19. シューベルト:ピアノソナタ No.17 in D D850
20. シューベルト:ピアノソナタ No.19 in C minor D958
21. シューベルト:ピアノソナタ No.20 in A D959
22. シューベルト:ピアノソナタ No.21 in B flat D960
ラフォルジュルネで、初めて生のピアノ四重奏を聴いたのだが、そのときに少し室内楽の予習をした。
23. ブラームス:ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 op.60
24. マーラー:ピアノ四重奏曲断章 イ短調
25. チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」
26. ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番
他にも思い出してみると、50人の海外ピアニスト、35人の日本人ピアニストを聴いてお気に入りピアニストを探したときに、初めて聴く曲もけっこうあったはずだ。
さらに、今年は5つのピアノコンクールを聴いたので、その中でもかなりの曲を聴いているはずなのだ。
6/15~7/3 チャイコフスキーコンクール
8/26~9/13 リーズ国際コンクール
10/3~10/20 ショパンコンクール
10/22~10/27 ロンティボーコンクール
11/21~12/6 浜松国際ピアノコンクール
最後の浜松国際ピアノコンクールで、記憶に残っている曲をあげてみると…。
27. ストラヴィンスキー(G.アゴスティ編):組曲「火の鳥」
28. ボルコム:「3つのゴースト・ラグ」より ポルターガイスト
29. 山根明季子:イルミネイテッドベイビー
他にも、何度も聴かされたハイドンのいくつかのソナタや、プロコフィエフの曲などもあった。
…と、こうして挙げていくと、どうもキリがなさそうなので、この辺でやめておく。分かったことは、思ったよりはたくさんの曲を(初めて)聴いている。ただ、体系的?に聴いていないので、今ひとつ実感とか達成感がなかった、ということのようだ。
…という反省もこめて、来年は、もう少し体系的にピアノ曲を知る努力をしてみようと思い始めている。一つの案としては、練習する曲と合わせて、難易度16〜18あたりの曲を、とりあえずぜんぶ聴いてみようか、などと思っている。
もう一つ、もう少し知りたいと思っているのは現代曲。聴きたいと思いながら、なかなかその機会がない(YouTube でもやはり少ない)。
ただ、現代曲の問題としては、その良さを理解するまでに時間がかかること(が多い)。それに、いい演奏に出会うかどうかという問題もある。ピアニストによって印象がずいぶん違うことは、浜松国際コンクールの邦人曲(書き下ろし)でも実感したところだ。
いずれにしても、来年はもう少し系統的・計画的に聴きたいと思う。
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