2014年2月27日木曜日

弾き方を難しくしている初心者の勘違い?

昨日に続いてもうひとつ、初心者を苦しめているかもしれない「固定観念」について。

指馴らし兼「脱力」練習用に、少し前から譜読みを始めたのが、バッハの平均律第1巻第2番のプレリュードである。その出だし1~2小節目(下図)で引っかかったことがある。



一つは、1小節目の右手、出だしの5指(c)→2指(es)。5と2の指が届かずに弾きにくいと感じていた。

ここでの固定観念は、「ひとまとまりのアルペジオのようなパターンは、指をそれぞれの音(キー)に置いたまま弾くものだ」という思い込み。というより、もう一度そのキーを弾くときの安心感みたいなものがあって、指が離れがたいのである。

なので、解決方法は単に「弾いたら指をゆるめて離すこと」である。


二つ目は、2小節目の右手、5指(as)・3指(f)・2指(e)・3指(f)の箇所である。5指が黒鍵のため、2指・3指も上のほうにいって、es・fisの間に2本の指が挟まれる窮屈な形になって「弾きにくいなぁ」と思っていた。下図の青い数字(番号は指)。

この原因となる固定観念は、二つある。一つは上の例と同じで、5指をasに置いたまま次のキーを弾いているということ。



もう一つは、「手は鍵盤に対して正対すべし」という勘違い。つまり、鍵盤の横方向と、腕と手は直角になっていなければならないという思い込み。上の図でいうと、青い①②③⑤のように、できるだけ横に並ぶ形にしようとしていた。

なので解決方法は、5指を弾いたら離すことに加えて、黒鍵に邪魔されない位置(赤い①②③)で弾くということである。手は少し斜めになる。これで、ずいぶんと楽に弾けるようになった。


まあ、基礎からピアノをやっておられる方には、何を今さらという話だと思う。が、素人は意外とこんなところで悩んでいるのデス。



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