2013年5月26日日曜日

2つのピアノを弾いて得たもの

久しぶりに自宅のピアノで練習。ちょっと緊張…。

予想したとおり、やはり鍵盤のタッチが違う。10日間も別のピアノで練習すると、こんなにも感覚が変わるのかと、改めて驚いた。タッチと音の「鳴り」が違う。そのために自分で分かるほどぎこちなくなる。


音が違うと、たぶん、自分の耳を通して指先にフィードバックがあって、知らないうちに力を加減しているようである。慣れないうちは、思ったより大きな音が出たり、逆に音が出なかったりして、いつもに増して力みがちになっていた。

感覚が戻るのに、少し時間がかかってしまった。


今回の、「2つのピアノで練習」するという経験はとても役に立ったと思う。

一つには、自分の弾く音を聴く訓練になった、ということ。ラフォルジュルネでの公開レッスンでも、その重要性が繰り返し語られていたが、今回は、自分自身の切実な体験として身体で理解することが出来たと思う。

自分の弾く音をイメージして、打鍵して、その音を耳でよく聴いて、それを自分の指にフィードバックする。それが、力まずに自然に出来るようになるといいのだが…。


もう一つよかったと思うのは、誰かの本に書いてあった「ピアノと対話する」ということが、少し分かったかも知れないことである。

つまり、ピアノを弾くということは、正しく弾けばピアノは正しい音で鳴るという一方向の関係ではなく、上に書いた「フィードバック」を通じて、弾き手のタッチによってピアノがそれに応えるように音を奏でる、その音を聴きながら弾き手はリアルタイムに弾き方を調整する、という感じの双方向コミュニケーションのような気がしてきたのである。

「ピアノは生き物」とか「ピアノは友だち」とかいうところまでは行かないが…。

プロのピアニストになれば、調律の細かい調整とかその日の気候とかによって、もっと細やかなピアノとの「コミュニケーション」をとっているのであろうと思われる。初めての演奏会場で初めて触るピアノで演奏するというのは、考えてみるとすごいことなのだと思う。



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