原曲はヴィヴァルディの「ヴァイオリン協奏曲ト長調 RV299」。
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出典:
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
✏️バッハと協奏曲(音楽サロン)
バッハは 1713〜1714年頃に、数人の作曲家による 20曲ほどの協奏曲を鍵盤楽器用に編曲している。オルガン曲 5曲と手鍵盤用作品 16〜17曲である。これらは単なる編曲にとどまらない優れた鍵盤楽曲となっている。
元になったのは、当時オランダに留学していたヨハン・エルンスト公子がヴァイマルに持ち帰った多くの楽譜で、ヴィヴァルディ、マルチェッロ兄弟、トレッリ、テレマンなどの作品が含まれていた。
エルンスト公子は、これらの作品と自作の協奏曲の編曲をバッハ等に依頼した。
BWV973 は Allegro assai、Largo(↓)、Allegro の 3楽章構成。
カツァリス、イーヴォ・ヤンセンに加え、アレクサンドル・タローも録音している。
オリヴィエ・カヴェーというピアニストの音源も見つけた。初めて聞く名前だと思っていたらハイドンのソナタで一度聴いたことがあった。
YouTube 音源と元の CD は下記。
シプリアン・カツァリス(Cyprien Katsaris、仏、1951 - )
(BWV973:トラックNo. 7〜9)
アレクサンドル・タロー(Alexandre Tharaud、仏、1968 - )は、下記 CD に BWV973/ 974/ 975/ 981 を録音している。わりと好みの演奏 ♪
オリヴィエ・カヴェー(Olivier Cavé、スイス、1977 - )はイタリア協奏曲などとともに BWV973/ 974/ 978/ 981 を下記 CD に録音している。やや繊細な印象だがいい感じだ ♪
イーヴォ・ヤンセン(Ivo Janssen、オランダ、1963 - )
(BWV973:トラックNo. 4〜6)
チェンバロでも新しい人を見つけた。ヴィタール・ジュリアン・フレイ(Vital Julian Frey、スイス、1979 - )。ちょっと好みかも知れない ♪ 収録曲は BWV972/ 973/ 974/ 975/ 978/ 979/ 981。
(BWV973:トラックNo. 10〜12)
『バッハの鍵盤音楽』の第8章「協奏曲編曲」に含まれる作品は下記。( )内は原曲。
- BWV972 協奏曲第1番 ニ長調(ヴィヴァルディ Vn)
- BWV973 協奏曲第2番 ト長調(ヴィヴァルディ Vn)
- BWV975 協奏曲第4番 ト短調(ヴィヴァルディ Vn)
- BWV976 協奏曲第5番 ハ長調(ヴィヴァルディ Vn)
- BWV978 協奏曲第7番 ヘ長調(ヴィヴァルディ Vn)
- BWV980 協奏曲第9番 ト長調(ヴィヴァルディ Vn)
- BWV977 協奏曲第6番 ハ長調(?)
- BWV974 協奏曲第3番 ニ短調(アレッサンドロ・マルチェッロ Ob)
- BWV981 協奏曲第10番 ハ短調(ベネデット・マルチェッロ)
- BWV979 協奏曲第8番 ロ短調(トレッリ Vn)
- BWV985 協奏曲第14番 ト短調(テレマン Vn)
- BWV982 協奏曲第11番 変ロ長調(ヨハン・エルンスト Vn)
- BWV987 協奏曲第16番 ニ短調(ヨハン・エルンスト Vn)
- BWV984 協奏曲第13番 ハ長調(ヨハン・エルンスト Vn)
- BWV592a 協奏曲 ト長調(ヨハン・エルンスト Vn)
- BWV983 協奏曲第12番 ト短調(?)
- BWV986 協奏曲第15番 ト長調(?)
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
✏️バッハと協奏曲(音楽サロン)
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