このところずっとルネサンス時代の鍵盤音楽(チェンバロ、オルガン)に浸っていたのだが、久しぶりに現代のピアノ作品を聴いた。ヴァインベルクのピアノソナタ ♪
きっかけは、Slipped Disc のこの記事(↓)。
タイトルは「あるピアニストがヴァインベルクの生家を発見」となっているが、このピアニスト Piotr Sałajczyk という人が、ヴァインベルクのピアノソナタ No.1〜3 の CD をリリースしたことを言いたかったのかな…(^^;)?
…で、昨日(1月20日)にリリースされた CD がこれ(↓)。
Mieczysław Weinberg. Piano Sonatas Nos. 1-3
ヴァインベルクは、以前、福間洸太朗さんが弾いているというので、ざっと調べたことがある。いい感じの曲(楽章)もかなりあって、あとでもっと聴いてみようと思っていたが、そのままになっていた…(^^;)。
ヴァインベルクについては、上の記事に少し書いたのでここでは省略するとして…。
1982年1月7日、ワルシャワ生まれ。ポーランド国立カロル・シマノフスキ音楽アカデミーを卒業し、現在は同アカデミーでピアノを教えている。
また、Weinberg Trio chamber group の創設者の一人でもあり、室内楽でも活躍している。Karol Szymanowski 協会の副会長も務めている。
現代音楽やポーランド・ロマン派のあまり知られていない作曲家にも興味を持っており、例えば、2017年には Juliusz Zarębski(ユリウシュ・ザレンプスキ)の全ピアノ作品を録音している(↓)。
Zarebski: Complete Piano Works
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ヴァインベルクの CD "Mieczysław Weinberg. Piano Sonatas Nos. 1-3" は Spotify にあったので、全曲聴いてみた。久しぶりに聴く現代ピアノ曲は新鮮だった…(^^)♪
YouTube にも上がっているが、楽章別にバラバラになっているので、とりあえず一番お気に入りのピアノソナタ第2番 Op.8 の第3楽章 Adagio のリンクを貼っておく。
不思議な静けさを湛えた美しい楽章だ ♪
4 件のコメント:
こんにちは。
興味深い記事ですね。
ヴァインベルクの生家は今も誰かが普通に暮らしていて、
それをこのピアニストが「発見」したということでしょうか。
ヴァインベルクは凄腕のピアニストであったにもかかわらず、
1960年(41歳)に書いたピアノ・ソナタ第6番以後、
亡くなるまでの36年間ほとんどピアノ独奏曲を書いていません。
ショスタコーヴィチも同じような傾向があり、不思議だなあと思っています。
木曽のあばら屋 さん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます ♪
すみません、生家の発見については、私が読んだ記事には「奇跡的に手付かずで…」としか書いてなくて、それ以上の詳しいことは分かりません…(^^;)。
ヴァインベルクが、6番のソナタ以降ピアノ独奏曲をほとんど書いてないというのは知りませんでした。何だかもったいない話ですね…。
そうなんです、ピアノ協奏曲も書いてないし、もったいない気がします。
そして1960年以降は、なぜか弦楽器のための無伴奏ソナタを量産してます。
どれも傑作ですが、ヴァインベルクの心の中でいったい何があったのか・・・。
今後の研究に期待したいです。
なるほど、興味が弦楽器の方に移ったんですかね?
弦楽器のための無伴奏ソナタの方も少し聴いてみようと思います ♪
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