2022年1月20日木曜日

🎹J.P.スウェーリンク 1562-1621 バッハに近づいてきたかな?

鍵盤音楽史の勉強 4人目の作曲家は、ルネサンス時代のオランダの作曲家・オルガニスト、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(Jan Pieterszoon Sweelinck, 1562-1621)。多くの声楽作品、鍵盤作品を残した。




スウェーリンクはネーデルラント鍵盤楽派を代表する作曲家。アムステルダムで作曲とオルガンを学び、アムステルダム旧教会のオルガニストとなる。対位法の複雑さや洗練、とりわけ対主題やストレット、保続音の用法において、バッハを予期していると言える。

教育者としても、ザムエル・シャイトやハインリヒ・シャイデマン、ヤーコプ・プレトリウスら、多数の優秀な音楽家を育てた。ハンブルクの主要なオルガニストのポストをスウェーリンクの弟子が占めたため、「ハンブルクのオルガニスト製造家」とも呼ばれた。

現存する作品は、声楽作品(シャンソン、マドリガーレ、モテット、詩篇唱)254曲、鍵盤作品(オルガン、チェンバロ)約70曲。


よく演奏される曲には次のようなものがある。…のだが、他にもいい曲が沢山あって、代表曲を絞るのは難しそうだ。作品の種類には、トッカータ、ファンタジー、コラール変奏曲、歌謡変奏曲などがある。


「フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」にも次の 4曲がとり上げられている。

  • Praeludium, Toccata
  • Ut, Re, Mi, Fa, Sol, La a 4 voci
  • Psalme
  • Fantasia

以上、主な出典は下記。


✏️スヴェーリンク 1562-1621(PTNAピアノ曲事典)


YouTube にスウェーリンクの "Complete Harpsichord and Organ Music" というのがあったので、数日かけて聴いた。収録曲リストを見ると 63曲ある。6時間半の音源だ…(^^;)。

聴き応えのある曲もかなりあって、全体的に私の好みの曲が多い ♪ フーガ的な作品やトッカータなどを聴くと、時代的にも J.S.バッハに近づいてきたかな?…という印象もある ♪



元の CD はこれ(↓)。

Complete Harpsichord and Organ Music




CD の解説と収録曲の一覧表は下記(英語)。



もう少し「代表曲」が知りたいと思い探していたら、代表曲を集めたとされる NAXOS の CD(↓)を見つけた。

Sweelinck Music for Harpsichord


この CD の収録曲は下記。

  1. 前奏曲(幻想曲)SwWV 265
  2. 「戦いの神マルス」による変奏曲 SwWV 321
  3. ドリア旋法による半音階的幻想曲 SwWV 258 
  4. フィリッピのパヴァーヌ SwWV 329(フィリップス作、スウェーリンク編)
  5. 「わが青春の日は既に過ぎたり」による変奏曲 SwWV 324
  6. ドリア旋法によるトッカータ SwWV 286
  7. 「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」による変奏曲SwWV 299
  8. イオニア旋法によるエコー・ファンタジー SwWV 253
  9. 「もしも運命の女神に愛されるなら」による変奏曲
  10. パッサメッツォ・モデルノ SwWV 326
  11. 涙のパヴァーヌ SwWV 328(ダウランド作、スウェーリンク編)
  12. いざ来れ、異教徒の救い主よ(ルター作コラール、オジアンダーによる和声付け)
  13. 第1旋法による4声のファンタジア(作者不詳)


ピアノによる演奏もいくつかあった。

グレン・グールドは "Fantasia Contraria {in G dorian} SwWV 270" がお気に入りだったようで、いくつかの録音が残っている。これ(↓)は 1964年の録音。



これ(↓)は「わが青春の日は既に過ぎたり」による変奏曲のピアノ演奏。




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