ところで「三和音」の「三」の意味は? 三度で構成される和音、三つの音で構成される和音、トニカ・ドミナント・サブドミナントの三つ?
まぁ、ピアノをやられている方ならご存知でしょう。では、これ(↓)は?
「三和音」triad とは「三つの音(正確には「ピッチクラス」)からなる和音」のこと。
…ということを、今回改めて楽典を勉強し始めて初めて知った。これまでは、上に書いた三つ(三度、三音、三種類)の全部を何となくイメージしていた…(^^;)。
で、四つの音で構成されるものは「四和音」(七の和音)、五つなら「五和音」(九の和音)…となる。
どうも「和音」が苦手な理由が少し分かってきた。数字がたくさん登場するのだが、その意味がそれぞれ違ったりして複雑なのだ。
しかも、どうやら「日本式」と「欧米?式」があって、数字の使い方が異なっている。
上の「Ⅰ」が 12個並んだ問題で、1行目は「日本式」。
「Ⅰ1」「Ⅰ2」など、右上の数字は「第1転回」「第2転回」などを示している。「Ⅰ72」(2と7は本当は上下にそろっている)は「七の和音の第2転回」という意味。
「Ⅰ6」は「六の和音」という意味で「Ⅰ1」と同じ第1転回形のこと、「Ⅰ46」は「四六の和音」という意味で「Ⅰ2」と同じ第2転回形を示している。
とりあえず、楽典.com で勉強したことをまとめておく。赤い文字は「欧米?式」。
「七の和音」の転回形は…。
「欧米?式」と「?」を付けているのは、ネット記事を見ていると「フランス式」と書いてあったり、オランダでは「 I の和音の第一転回はワン・シックス、第二転回はワン・シックス・フォー」と呼ばれるという紹介があったり、ドイツは違うと書いてあったり…。
要は、よく分からないから…(^^;)。誰かまとめて欲しい。できれば、日本もグローバルスタンダード?に合わせて一種類にして欲しい…。
ちなみに、この「欧米?式」の書き方は、昔の「通奏低音」の書き方から来ているらしく、これも初めて知ったことで、ちょっと面白かった ♪
通奏低音のパートもすべての音が楽譜に書いてあると思っていたのだが、そうではなく、「低音部の旋律のみが示され、奏者はそれに適切な和音(や装飾音)を付けて演奏する」のだそうだ。奏者による音の追加・演奏を「リアライズ」と呼ぶ。
例えば、こんな感じ(↓)。楽譜には下の段しか書いてない。
以上、✏️通奏低音(Wikipedia)から(図も)。
実際の楽譜を見たいと思って探していたら、下記のブログにあったのでお借りする。
✏️通奏低音って?(pas à pas)
ジュリオ・カッチーニの「愛の神よ、私は去り行くAmor, io parto, e sento nel partire」の楽譜だそうで、上の声部が歌、下の声部が「数字付き低音」となっている。
なお、通奏低音の説明はこの記事(↓)が分かりやすかった。
✏️通奏低音(音楽理論 ざっくり解説)
…ということで、私が「和音」が苦手な理由の一つは何となく分かってきたが、「理由」が分かっただけで、和音そのものが理解できた訳ではないのが問題だ…(^^;)。
楽典の勉強もう少し頑張ろう ♪
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