現代音楽(同時代の音楽、現役作曲家による作品)、とくに現代ピアノ曲には興味があって、思い出したようにボチボチ…という感じではあるが、お気に入りの現代ピアノ曲を探したりしている。→《現代ピアノ曲🧡》
で、こんな記事(↓)を見つけた。60歳過ぎると現代音楽は無理なのか…(^^;)?
記事のタイトルは「現役(生きている)作曲家の曲を聴かずにはいられない」となっているが、これはこの記事を書いているノーマン・レブレヒト氏の言葉…。
記事には、音楽評論家の故マイケル・ケネディ氏(Michael Kennedy)の「60歳になると耳が現代音楽についていけなくなる」という言葉が紹介されている。
レブレヒト氏は、60歳はとっくに超えているが、生きている作曲家に興味があると書いているが、その点に関してはまったく同感である。大昔に60を超えた私としても…(^^)♪
でも、60歳を過ぎると耳がついていけなくなる「音楽」って何だろう?と素直に疑問を感じる。それって、「音楽」の方がおかしいんじゃないの?
たしかに、現代の若者文化には「ついていけない」部分もかなりあることは事実だが、クラシック音楽にもそれがあるのだろうか?
ベートーヴェンとかモーツァルトとかが「現役」だったころ、その当時の「現代音楽」を楽しんでいた貴族とかにはお歳を召された方も多かったのでは…?
ちなみに、上の記事でレブレヒト氏が紹介しているのがアンナ・クライン(Anna Clyne、1980- )というイギリスの現代作曲家の "Mythologies" という管弦楽作品集。
YouTube で聴いてみたが、なかなかいいと思う。ついていけている…(^^;)♪
♪ Anna Clyne: Mythologies(CDプレイリスト)
ただ、残念ながらピアノ作品はほとんどないようだ。日本語の解説記事は下記。
✏️アンナ・クライン:神話集(マリン・オルソップ)(M-Plus)
で、最近もう一つ現代音楽に関する記事を読んだ。「明日のサウンド」を感じさせる 21人の作曲家や演奏家を紹介している。冒頭の写真は記事からお借りした 21人の写真。
✏️21 for ’21: Composers and performers who sound like tomorrow(Washington Post)
知っている人は一人もいない。
一通りザッとではあるが聴いてみた。結果、唖然…😮!ほとんどの音楽に私の耳は「ついていけない」、少しでもいいと思える作品が一つもなかったのだ…(^^;)。
比較的「ついていけた」のは、この(↓)クリストファー・セローヌ(Christopher Cerrone、1984- )というアメリカの作曲家のピアノ曲くらい…。
…この二つの記事を読んだ感想としては、現代音楽にもついていける音楽とそうでない音楽があるということ。まぁ、当然と言えば当然か…(^^;)。
逆に言うと、その中で自分の「お気に入り」の作品や作曲家を探すことには意味があるということなんだと思う。
ちなみに、私がついていけない現代音楽の三つの特徴は下記だと思っている。
- 思わせぶりな音…でも中身が感じられない
- 現代音楽風な格好だけつけている
- 意味もなく驚かす・きたない・不快な音
要は自分の表現したいことを音楽の「音」言語だけで表現できてない、場合によっては音楽の外にある、あるいは付随する物語とか風景とかに依存しているものとか、音楽そのものに中身を感じられないものは「ついていけない」…少なくとも私は「好きになれない」。
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